海積神社 (葛城市太田)
(わだつみじんじゃ)


大和国葛下郡
奈良県葛城市太田602
(P無し、東20~30mのところに少しだけ道が広まったところに路駐しか方法無しか、ただし対向困難になるので足早参拝)

■旧社格
村社

■祭神
海積豊玉彦命


大和盆地内に鎮座する海神を祀る社。明治までは「竜王社」と称されていたようで、竜神が海神を祀る社と変化したもの。
◎葛城山麓東部の田園がひろがる平坦地、葛城市「太田」の小さな集落内に鎮座。その「大字太田」の氏神であったとのこと。
◎西面するご本殿は、石園坐多久虫玉神社(竜王宮)と向かい合わせとなっており、「姉妹の宮」とも呼ばれています。同じ葛下郡には長尾神社にも同様の竜神伝承が伝わっているのが興味深いところ。
◎往古は人身御供の慣わしがあったらしく、現在は「ボロソ」という小麦粉を練って丸め、人身の匂いがするものを奉るように変わっています。口伝では、狒々(ヒヒ)が土地を荒らすため、年に一度必ず妙齢の処女を白長持に封じて供えねば五穀実らず田や山林が荒れ損じるとされていたようです。その狒々は退治され、「猿墓」として小字名に残っているとか。

*写真は過去数年に渡る参拝時のものが混在しています。


こんもりとした細長い社叢が当社。いつもこのようにして停めて足早参拝。