天忍穂耳神社


大和国添下郡
奈良県生駒市上町4712
(P無し、富雄川を挟んだ対岸道路に「ファミリーマート生駒上町店」がある「西村橋東詰」交差点のすぐ南)
(アクセスは神武天皇聖蹟 鵄邑顕彰碑を参照)

■祭神
天忍穂耳命


大和盆地の北西部を縦断する「富雄川」の東側、丘陵中腹に鎮座する社。竹林の中に埋もれるように鎮まっています。創建由緒等に関する資料は見当たらず不明。
◎当社は伝説の「鵄邑(とびむら)」に関連する社。神武東征の最後の決戦である長髄彦との戦いにおいて、皇軍(神武軍)勝利の原因となった「金鵄」が飛んだと伝わる「鵄山」が、北に2kmほどのところにあります。
◎「金鵄」を饒速日神の神霊そのものと解釈する考え方があります。
天忍穂耳命は、天照大神とスサノオ神との誓約(うけひ)により生まれた五男三女神の長男(紀一書では次男)。御子神に天火明神と瓊瓊杵神がおり、「勘注系図」においては饒速日神と天火明神は同神。当社の創建由緒等は不明ながら、その伝承を元に饒速日神の父神を祀ったものでしょうか。饒速日神を祀ったとされる伊弉諾神社は北に500mほど、饒速日命墳墓 伝承地とされるものが北西1.5kmほどに、真弓塚(饒速日神の墳墓説あり)が北東1kmほどに。
◎また別の考え方として神武天皇が祖神を祀ったという可能性も。そのようなケースでは、たいてい瓊瓊杵命が祀られていますが。麓には神武天皇聖蹟 鵄邑顕彰碑が設けられています。

*写真は2018年9月頃と2022年8月撮影のものとが混在しています。


富雄川沿いの道路(県道7号線)、「西村橋東詰」交差点のやや南にあります。目印は「出垣内」バス停、ちょうど人がいるところ。



整備された登拝道があります。一本道なので迷うことなく現地へ。

途中2~3分足らずで神武天皇聖蹟 鵄邑顕彰碑が見えてきます。

再び登拝道を。全部の行程で10分余り。