乎彌神社
(おみじんじゃ)


近江国伊香郡
滋賀県長浜市余呉町下余呉2053
(大型P有)

■延喜式神名帳
乎彌神社の比定社
[合祀社 乃彌神社] 乃彌神社の論社

■旧社格
村社

■祭神
臣知人命
[配祀] 海津見命
[合祀] 梨迹臣命


伊香津臣神の御子神である臣知人神を祀る社で、式内社 乎彌神社の比定社。
合祀された式内社 乃彌神社(ご祭神は同じく御子神の梨迹臣神)は大雪による社殿消失とも、賤ヶ岳合戦による焼失とも。乎彌神社は北組、乃彌神社は南組でそれぞれ兄弟神を祀っていたため、現在は両神両組仲良くといったところでしょうか。また余呉湖を挟み、南に伊香津臣神を祀る名神大社 伊香具神社が鎮座しています。
社伝によると臣知人神は天児屋根命の10世孫としています。つまり父神は9世孫。一般に伊香津臣神は天児屋根命の5世孫または14世孫、伊香具神社の社伝では7世孫、当社では9世孫と系譜は混乱しています。
創建は崇神天皇の御代であると。中世に余呉湖の引水掘削土木工事が行われ、その際に水神(海神)であるワタツミ神が勧請されてきたようです。
明治に合祀されたのは村草神社、大名持神社、塞神社、八幡神社。特に塞神社は、この地が北国からの分岐点(湖東・湖西)であったことが伺い知れます。