鹽津神社


近江国浅井郡
滋賀県長浜市西浅井町塩津浜547
(境内に駐車可)

■延喜式神名帳
鹽津神社の比定社

■旧社格
郷社

■祭神

[配祀] 彦火火出見尊 豊玉姫尊


琵琶湖の最北端の湖岸、また京都市内から北陸への幹線道路である国道8号沿い(バイパスではなく旧道)に鎮座する神社。「海北宮」とも称されていたようです。ちょっとした平地でもあり、古代より港として栄え、モノとヒトが集まる要衝地でした。
◎かつて「塩池」という池があり、鹽土老翁神の後裔たちが製塩業を行っていたとか。そこに意富々柕王(オオホドノオオキミ)がたまたま当地を訪れた際に感嘆し、鹽土老翁神を祀らせたのを創祀としています。
外海に塩を求めず、祖神(鹽土老翁神)の遺訓を奉じてきたことに対してのものとか。その池は大地震により埋没し、塩釜は湖底に沈めたそうです。
◎この塩津港から山手へ5kmほどに下鹽津神社が鎮座します。ご祭神も同じ鹽土老翁神。創建時期も由緒も異なるものの、何らかの関連があるのかもしれません。
また式内の比定に当たり、香取五神社を式内社であるとする説もあり、そちらは論社となっています。



この辺りの神社に多く見られる袴状のもの。積雪対策かと思います。


ご本殿に直接向かう扉。

ご本殿前に。


「平安の石」と呼ばれるもの。12世紀に当時の塩津港造成に使われた石だそうです。


境内から愛宕山へ。

手前が琴平社、奥が愛宕社。

琴平社から琵琶湖を。