伊豆神社 (榛原内牧)


大和国宇陀郡
奈良県宇陀市榛原内牧2178
(鳥居前に駐車可)

■旧社格
村社

■祭神
彦火々出見命


「内牧川」という宇陀川水系の畔、のどかな農村地帯の小さな集落に鎮座する社。「伊勢街道」筋にあたります。
◎わずか1km余りの下流沿いに同名の伊豆神社(高井)が鎮座しますが、どうやら関連はなさそうです。「御嶽山」山頂に座する嶽神社を「上之宮」、当社を「下之宮」」と称するとのこと。当社からは南へ1kmほどのところ、嶽神社は有名な巨石信仰の地(「嶽太郎・嶽次郎・嶽三郎」の立石など)。ところが由緒もご祭神もまったく異なり、奥宮と里宮の関係ではなく、同じ集落内の標高差で表されているように思います。
◎当社は熱海の伊豆走湯権現(未参拝)を長和二年(1014年)に勧請したのが創建であると。後鳥羽天皇の寿永四年・文治三年(1185年)にご祭神を彦火火出見神に変更したとしています。
走湯権現の方は第5代孝昭天皇の御代に創建とされ、少なくとも仁徳天皇の御代までは確実に遡ることができます。温泉が出るため山岳信仰によって荒らされたものかと思います。

*写真は2018年7月と2022年3月撮影のものとが混在しています。








境内社は八幡神社と嶽神社(下之宮)であるとのこと。