都留彌神社
(つるみじんじゃ)


河内国渋川郡
東大阪市荒川3-20-18

■延喜式神名帳
都留彌神社の比定社

■旧社格
村社

■祭神

推古天皇
菅原道真公
[合祀] 素盞嗚命 豊受姫神 少彦名命 武甕槌命 保食神 三穂彦命


東大阪市の市街地内、「荒川」に鎮座する社。
◎「都留彌(つるみ)」について「川中島(大和川河口)の多い中で目出度い一対をなす(交接の意味か)島があったので、この神名となり豊漁を祈ったのであろう」と式内社の研究では記されている神社。「交尾む(つるむ)」ということでしょうか。祓戸四神のうちの河口を司る速秋津姫夫妻が祀られています。
◎創祀は第58代光孝天皇の御代とされていますが、創建由緒等は不明。ただ当地は元々河内湖であり、河口から土砂が堆積して形成されたようなので、そう古くは遡れないと思います。
第60代醍醐天皇の御代(910年)には春から続く大旱魃で田植えができない状態となり、河内国の12社に勅使を遣わし雨乞いをしたところ大雨が降ったようです。その12社のうちの1社が当社ということ。なお明治の合祀政策により近隣8社が合祀されています。