久延毘古神社
(くえびこじんじゃ)


大和国城上郡
三輪大御輪寺98
(P無し、大神神社Pに停めて徒歩がおすすめ、10分程度)

■祭神


大神神社の摂社で、北側の高所に鎮座。
◎「大三輪神三社鎮座次第」に曽富止神社(そほどじんじゃ)と記される古社。「そほど」とは案山子(かかし)の古語であり、記には「どこへも足を運ばなくても世の中の事をすべて知っている神」と記されています。
◎この曽富止(曾富騰)という言葉、語源は「雨に濡れそぼつ」。風雨にさらされ片足となり、「身体の朽ち果てた男性」ということで、知恵者の化身でもあると信仰されたようです。
登場シーンは出雲の美保岬にががいもに乗った謎の神が現れ、大國主神らは驚きガマガエルの多彌具久(タニグク)に尋ねる、すると「久延毘古ならきっと知っている」と。今度は久延毘古に尋ねると神産霊神の御子である少彦名神だと…。
この神を祀る社は現在では、当社を含めて全国に2例しか確認されていない珍しい神社。
◎江戸時代の国学者 平田篤胤が好んだことでも有名。久延毘古画を傍らに掛け置き勉学に励んだとか。また明治元年開講の皇学所にも学びの神として祀られたようです。

*写真は過去数年に渡る参拝時のものが混在しています。