須賀神社 (御所市本馬)


大和国葛上郡
奈良県御所市本馬299
(P無し、「人権ふるさと公園」から徒歩15分ほど)

■祭神
素盞嗚尊


「嗛間丘(本馬山)」の西南麓に鎮座する社。神武天皇が大和を平定し、登って「国見」したという候補地の一。
━━妍哉(あなにや) 國を獲つること 内木綿(うつゆふ)の真乍(まさ)き國と雖も なほ蜻蛉(あきつ)の臀占(となめ)せる如くあるかな━━ 
(訳/なんと素晴らしい国を得たことか、狭い国ではあるが、蜻蛉が交尾をしているように連なった山々に囲まれた地だ) の記述で知られるところ。
◎当社の創建由緒等は伝わっていないようです。「嗛間丘」の裏鬼門の位置にあり、何らかの意図があったのかもしれません。
◎神武天皇のもう一つの国見の候補地、「国見山」との間に民話が残っています。
━━昔、須賀神社の素戔鳴尊が高取町丹生谷の天児屋根命(春日神社)の菰(こも)を盗み、今住の藤の森(神かくしの森)に隠れた。それを国見神社の瓊瓊杵命が見ていて「ワッハッハ」と笑った━━(御所市観光協会サイトより)
国見神社はもう一つの国見の候補地、「国見山」の麓に鎮座する社。「今住」とはその東側麓、「藤の森」の詳細地は調べきれていません。現在、森があるのは三十八社神社嘉太神社の地のみ。高取町「丹生谷」はその東隣。

裏鬼門、神隠し、そしてもし「ホホマ(ホウマ)」が「葬(ほうむ)る」に通じるのであればいろいろと推測できることがあるかと思います。

*写真は2018年2月と2022年6月撮影のものとが混在しています。