春日神社 (高取町丹生谷)


大和国高市郡
奈良県高市郡高取町丹生谷391
(駐車は下部写真参照)

■旧社格
村社

■祭神
天津児屋根命
武甕槌命
経津主命
比咩大神


高市郡の南西端、御所市戸毛(とうげ)と境にする「丹生谷」に鎮座する社。
◎創建由緒等は伝わっていないようです。遡られるのも石壇の正徳三年(1713年)の銘まで。かつては小字「八尾寺(はつおじ)」に、「八王神」として鎮座していたとのこと。遷座時期は不明、また「八尾寺」の地も不明。「八王神」から八王子神、或いは八大龍王神が想像されます。
◎明治には指定村社に列格。「丹生谷」の氏神であったことが分かります。また小字名も「丹生谷字氏神」。
◎北隣の御所市今住には以下の民話が伝わります。昔、須賀神社(御所市本馬)の素戔鳴尊が高取町丹生谷の天児屋根命(当社のこと)の菰(こも)を盗み、今住の「藤の森(神かくしの森)」に隠れた。それを國見神社(御所市原谷)の瓊瓊杵命が見ていて「ワッハッハ」と笑った、というもの。
須賀神社國見神社もともに神武天皇が国見をしたという候補地というのが興味深いところ。今住の「藤の森」は不明。


この道路の鳥居(写真の真ん中辺り)手前に停め置きできそうです。手前は踏切。

鳥居は何度も倒壊したようです。鳥居を立てるのはは神慮に逆らっているという俗信まで生まれたとか。現在の鳥居は大正時代のもの。


明治十四年作の狛犬。