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ZEL's:写真とジオラマとプラネタリウム

趣味は写真、プラネタリウム巡り、科学施設巡り、ジオラマ初心者、フィギュアスケート観戦、かつてはゲーム音楽の作曲も。
2021/8月にこのブログを開設。

前回、「DTMによる打ち込みで原曲の再現精度を上げる」とお伝えしましたが、ようやく完成しました。

こちらをお聴きください。

 

 

使用DAW:ABILITY 3.0 Pro 

使用VST音源:DarkLight IIx、Synth Anthology 2、BeatBox Anthology

 

動画でご紹介したように、当時の音にこだわりました。

冨田勲さんが使われていたフェアライトCMIの音を「DarkLight IIx」というソフトウェア音源で代替して再現しました。

そのほかにもアナログシンセを「Synth Anthology 2」で、TR-707を「BeatBox Anthology」で代替。

こちらが私のDTM環境です。

 

 

昔だったら、部屋中がシンセのキーボードや音源ラック、ミキサー卓で埋め尽くされるようなところですが、今はこれだけ。

たった1台のPCで、16トラックのチャンネルを同時に鳴らしてもまったく平気です。

恐ろしい時代になりました。

 

苦戦したのは、やはり私が打ち込みソフトである ABILITY 3.0 Proに慣れていないこと。

でもレコンポーザに一番近い数値入力ができるのは、今やこれだけなのです。

ABILITY でダメなら他のソフトはもっとダメです。

往年のレコポ使い達の最後の砦です。

 

打ち込み環境については、また別の機会でお話したいと思います。

ともかくも、この幻の曲を打ち込みで再現できたことに今はホッとしています。

 

曲だけリピートで聴きたい人のための動画も作成しました。

 

 

今後はこちらをお聴きいただけると幸いです。

 

 

どこにも記録がない冨田勲氏の幻の曲の件。

もう26万回も再生されていました。

では、一体何人の方がこの曲を覚えていたか、わかりますか?

 

 

<答え>たった4人でした。

 

これだけの回数再生されていて、相当多くの方に見ていただいたと思います。

それでも4人しか覚えていない・・・

いったいどうしてなのか、私なりに考察してみたのがこちらです。

 

 

やはりというか、NHKの1番組のみで放送された線が濃厚ではないか?と思っています。

もし何度も放送されたり、流用されたり、また音源化されていたのであれば、もっと多くの方が覚えていたでしょう。

逆説的ですが、そうではないから誰も覚えていない、と考えるのが自然だと思います。

 

だとすると、この番組を録画したビデオをまだ持っている人は、さらに少ないということになります。

覚えているだけでも4人しかいないのに、そのビデオをまだ持っている人となると・・・

 

さらに、この動画を投稿したあと、重要な情報が寄せられました。

私が「この番組で発表された」と思っていた 1985年1月1日「ハッピー・ヤング・イヤー」についてNHKに問い合わせてくださった方がいました。

NHKが実際に映像を確認したところ、そのような音楽はなかった、と。(!)

 

 

私としては自分なりにピンと来て「この番組だ」と思っていたので、ショックでした。

自分で確かめたわけではないので、まだ半信半疑ですが・・・

しかしどうしようもありません。

 

ほかに候補となる番組について、上の動画の中で考察しています。

しかしどれも自信はないので、原曲を見つけるのはかなり困難になってきました。

 

このまま見つからない可能性も考えると、原曲の再現精度を上げることを考えたいと思っています。

エレクトーンでは限界があるため、やはりDTMによる打ち込みです。

 

一応、打ち込みができる環境(ソフト)は持っています。

が、昔の慣れていたPC98+レコンポーザとは違うため、非常にやりづらい・・・

YouTubeのコメントで、まだPC98+レコンポーザを使われている方が「サポートしますよ」とは言ってくださっています。なんと、まだ動作するPC98も入手できるし、ディスプレイもあるそうです。

(こんなことならPC98+レコンポーザを処分しなければよかった・・・)

 

まずはちょっと今の環境で頑張ってみようと思っています。

「20年前の記憶だけで再現した音楽と原曲を比較してみた結果:「知られざる世界」エンディングテーマ」の動画を公開したとき、「冒頭の曲は?」というコメントをいただきました。

 

 

こちらは、私のオリジナル曲です。

当時は別の目的で制作した曲ですが、公開する場もなく、眠っていました。

せっかくですので、この場を借りて動画で公開することにしました。

私のオリジナル曲に興味ない方のほうが多いと思われるので、私のつくば万博グッズの紹介もしています。

 

 

この曲を制作したのは1993年ごろです。

もう20年以上前ですね。

当時はまだWindowsではなく、MS-DOS。PC-9801全盛の時代でした。

PC-9801 にMIDI用のインターフェースボードを載せ、SC-55などのGS音源を鳴らしていました。

当時はインターネットも普及しておらず、パソコン通信が主流。

ニフティサーブというパソコン通信サービスを利用して、そこにある FMIDIという会議室では打ち込んだデータを披露する場がありましたが、その話はまたの機会に。

 

PC-9801には「レコンポーザ」という優れた打ち込みソフトがあり、これを使用している方が非常に多かったです。この曲もレコンポーザを使用して打ち込みました。

MIDI音源の主流は、ローランドのGS音源。デファクトスタンダードとして「SC-55」がありました。私は SC-33→SC-55mkII→SC-88→SC-88pro と変遷していきましたが、この曲はおそらくSC-55mkIIで作成したものかと思います。

 

市販曲の耳コピもいろいろやりました。

こちらもその一つです。

 

 

打ち込み愛好家が、ニフティサーブで他の人と意見のやり取りをするだけでなく、MIDIデータを直接見ることによって切磋琢磨する、さらには合作するなども頻繁に行われていました。

非常に濃密で、刺激的な環境でした。

この話は、またいろいろ書きたいと思います。