迫力の2基のロケットエンジン:三菱みなとみらい技術館(神奈川) | ZEL's:写真とジオラマとプラネタリウム

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趣味は写真、プラネタリウム巡り、科学施設巡り、ジオラマ初心者、フィギュアスケート観戦、かつてはゲーム音楽の作曲も。
2021/8月にこのブログを開設。

三菱みなとみらい技術館(神奈川県横浜市)。

ランドマークタワーの真横にある、都会の展示施設です。

 

 

 

ここは三菱重工業が設立した展示施設で、入館料は大人500円。

このような一等地に建てるなんて気合が入っています。

維持するのも大変かと思います。

 

入ってすぐに、まずH-IIAロケット。

 

 

これはまあ定番ですが、その横にあるものがすごい。

 

 

これはロケットの先頭部にあるフェアリング(衛星を保護しているカバー)。

レプリカではなく、実際に打ち上げられた本物です。

なぜ打ち上げられたものがここにあるかというと、海に落下したものを回収したからです。

フェアリングなどは軽いため、海上に漂い、他の船舶の航行の支障になります。

ですので、回収班がいて海上に船を出して回収に行くのです。

これも実際のドキュメント映像を以前見たことがありますが、とても大変。

ある程度の落下地点は予測されているものの、風や波の影響を受けて、簡単には見つかりません。それをなんとか捜索して回収するということを毎回やっています。

 

レプリカや予備機の展示はよくありますが、宇宙に行った実物を展示することはほとんどないので、貴重でした。

 

 

こちらは、H-IIA 47号機に貼り付けられていたラベルの予備。

ロケットの大きさがわかります。

 

こちらは船舶の模型。有名な大型客船「飛鳥II」。

三菱重工 長崎造船所で建造されたんですね。

 

 

こちらは「ダイヤモンド・プリンセス」。

コロナで一躍有名になってしまいました。

 

 

船舶模型も巨大に作られています。

これも精巧に作られていて、お金がかかっているなーと思いました。

 

こちらは、あの有名な大和・・・ではなく武蔵。

同型艦なので、見分けはつかないですね。

大和は呉で建造されましたが、武蔵は三菱重工 長崎造船所です。

 

 

こちらはJAMSTECの地球深部探査船「ちきゅう」。

三菱重工業が全体の取りまとめと掘削部分の開発、三井造船が船体部分を担当、だそうです。

それにしても巨大な模型でした。

 

 

実物は以前見に行きました。

 

どうやって掘削しているのかを紹介するビデオがありました。

これが予想よりももっと複雑で驚きました。興味のある方はぜひ。

 

 

この技術館の目玉のひとつ。「しんかい6500」の実物大カットモデル。

実物は神戸造船所で建造されました。

 

 

カットモデルなので、内部の耐圧殻を見ることができます。

これがしんかいの心臓部。耐圧殻の名の通り、超水圧に耐えるように設計されています。

 

 

 

想像していたよりももっと狭くて驚きました。

ここに3人乗るというのはかなり厳しいです。

(パイロット2名、研究者1名)

最近「海に降る」という「しんかい6500」が登場するドラマ(有村架純主演)を観ていましたが、ここまで狭いとは思っていませんでした。

あのドラマではもちろん「しんかい6500」の内部はセットでの撮影でしょうが、少し大き目に作ってあったりするのでしょうか。

 

こちらは世界各国の潜水艇を、潜れる深度ごとに並べたコーナー。

ロシアは宇宙ステーションも潜水艇も「ミール」なんですね。

ここにノーチラス号が入っているところが面白いです。

 

 

最後はまたロケットに戻ります。

 

 

こちら。

H-IIのメインエンジンである LE-7と、その改良型でH-IIAに使われたLE-7A。

この2つが展示されているところはここだけでは?

これらは実際に燃焼試験に使われた本物です。

 

 

 

実物を見ると、LE-7Aは改良型なんてものではなく、設計が一新されていることがわかります。

こちらが旧のLE-7。

配管だらけで、かなりごちゃごちゃしています。

 

 

こちらが改良型のLE-7A。

配管がすっきりしていて、設計が洗練されていることがよくわかります。

 


やはりレプリカではない本物の持つ迫力と説得力は素晴らしいです。

このほかにも、ロケットの組み立て映像(飛島工場、種子島)、燃焼試験映像(秋田の田代試験場)なども非常に迫力がありました。

 

こちらは小学生が描いたという絵。

もう立派なマニアですね。

将来、立派なエンジニアになってほしいものです。

 

 

三菱重工が手掛けている製品はそれなりに知っているつもりでしたが、「これも三菱重工だったのか」と思うものもあり、楽しめました。

子供でも分かりやすい製品が多いので、横浜に来たついでに立ち寄るのはよいのではないでしょうか。

 

<訪問日:2024年3月>