横須賀美術館(神奈川県横須賀市)。

ここで「日本の巨大ロボット群像 ー巨大ロボットアニメ、そのデザインと映像表現ー」という展示が開催されました。

 

 

 

横浜ガンダムのように実物大のロボットを展示するわけではありません。

実物大のパネル(絵)を壁などに展示するという、ちょっと変わった企画です。

例えばこんな感じ。

 

 

これはルパン三世に搭乗したロボット兵ラムダ。

宮崎駿氏が担当した、ルパン三世でも伝説になっているエピソードです。

絵であっても、このように実物大だとその大きさを実感できました。

 

こちらは装甲騎兵ボトムズのスコープドッグ。

これは稲城長沼駅前に実物があるので、一度見に行かないと、と思っています。

 

 

これが一番の見せ場(?)。

ガンダムとシールド、そしてビームライフル。

 

 

 

ガンダム自体はお台場や横浜で実物が見られましたが、このように接近してとなるとまた迫力が違いました。

特に、「手の上に人間が乗れるサイズ」であるとか、「コックピットのサイズはあっているのか」というを実際に体感できました。

 

実物大展示だけでなく、日本のロボットアニメの歴史をすべて振り返る、という役割も果たしていました。

知っていることも知らないこともあり、興味深かったです。

 

 

こちらはゲッターロボのバナー。

変形合体シーンが強引なすごいアニメでしたが、その途中形態をこのように見せるのは面白い展示でした。

 

 

ゲッターロボはのちに「ゲッターロボG」にバージョンアップ(?)されましたが、個人的にはやはり初代ゲッターロボのデザインが好きです。

 

 

合体と言えばやはりこちら。コンバトラーV。

合体するシーケンスにこだわって見せる、メカの内部がちらっと見える、という子供心をくすぐるアニメでした。

 

 

ゼロテスター。

こちらはロボットアニメではありませんが、合体ロボットアニメを語る上で外せない、という趣旨で展示されていました。まさにその通りで、「ちゃんとわかってる」企画だと思いました。

 

 

面白かったのがこちら。ロボットの内部構造の変遷。

当時、マジンガーZのエンディングで内部構造を見せる演出が素晴らしかったです。

その内部メカもだんだんリアルになっていき、マクロスのバルキリーではちゃんと戦闘機の内部構造が描かれていることがわかる、という展示でした。

 

 

しかしこのライディーン。

これはメカなのか・・・?

 

 

こちらはセルの奥行きを立体的に表現したもの。

2次元のアニメを、セルを重ねて独立して動かすことで奥行きを表現する、というのがわかる展示でした。

今はもうすべてCGで描かれるようになり、セル画というものがなくなってしまいましたが・・・。

 

 

この方は、日立建機の双腕重機「アスタコ」の開発者の一人、小俣貴之氏。

(横浜ガンダムのテクニカルディレクター石井啓範氏も「アスタコ」の開発者でした)

このような各業界のプロからのコメントも展示されていました。

 

 

今回、オーディオ解説が銀河万丈さん+水樹奈々さん。そちらも楽しかったです。

 

この横須賀美術館はバスでしか来られないちょっと不便な場所ではありましたが、かなり混雑していました。

企画が良ければ人は集まる、ということがよくわかります。

 

<訪問日:2024年3月>