プリンスプラネタリウム(茨城県水戸市)。
(GoogleEarthより引用)
かつて水戸市で営業していたプラネタリウム。
上の写真ではドームが2つ写っていますが、右側の目立つ方ではなく、写真中央の大きな方。右側は天文台ドームと思われます。
現地が今どうなっているか見てきました。
右上に天文台ドームが見えます。
プラネタリウムドームは真ん中にありますが、見えにくいですね。
アップにしたのがこちら。
かなり汚れているようです。
天文台ドームのアップがこちら。
さて、ドーム直径や投影機はどうなのか?
ういとら様(@ms20fun)からの情報で、投影機は五藤光学のGS-8-T、しかも2号機ということがわかりました。
GS-8-Tならば、ドーム直径は8mと推測できます。
実際にGoogleEarthで計ってみると、一致しました。
(GoogleEarthより引用)
ドーム直径:8m
投影機(※):五藤光学 GS-8-T(2号機)
五藤光学HPによれば、納入は1972年、座席数は70席、一方向配置とのことです。
※初回掲載で誤って「ミノルタ MS-8」と記載していました。訂正致します。関係者各位にお詫び申し上げます。
さて、この建物は震災の被害を受けてかなり危ない状態にあります。
水戸の中心街にあるのですが、取り壊しもされず放置されているため、応急処置的に建物全体がネットで覆われています。
入口もこんな感じ。まさに廃墟。
ここからは推測ですが、投影機やコンソールはおそらくそのまま中に放置されていると思うんですよね。
天文台ドームの望遠鏡が何かもわからないですが、そちらも同じく放置されているのでは、と。
建物として危険な状況なので、いずれは取り壊されると思います。
できれば投影機は引き取って、茨城県立歴史館あたりで展示してもらえたら一番嬉しい。2号機という歴史的価値もあります。
無言で何もなく消えてしまうのが一番悲しいですね。
<訪問日:2023年9月>