プラネタリウムの廃墟:プリンスプラネタリウム(茨城) | ZEL's:写真とジオラマとプラネタリウム

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趣味は写真、プラネタリウム巡り、科学施設巡り、ジオラマ初心者、フィギュアスケート観戦、かつてはゲーム音楽の作曲も。
2021/8月にこのブログを開設。

プリンスプラネタリウム(茨城県水戸市)。

 

(GoogleEarthより引用)

 

かつて水戸市で営業していたプラネタリウム。

上の写真ではドームが2つ写っていますが、右側の目立つ方ではなく、写真中央の大きな方。右側は天文台ドームと思われます。

現地が今どうなっているか見てきました。

 

 

右上に天文台ドームが見えます。

プラネタリウムドームは真ん中にありますが、見えにくいですね。

 

アップにしたのがこちら。

かなり汚れているようです。

 

 

天文台ドームのアップがこちら。

 

 

さて、ドーム直径や投影機はどうなのか?

ういとら様(@ms20fun)からの情報で、投影機は五藤光学のGS-8-T、しかも2号機ということがわかりました。

GS-8-Tならば、ドーム直径は8mと推測できます。

実際にGoogleEarthで計ってみると、一致しました。

 

(GoogleEarthより引用)

ドーム直径:8m

投影機(※):五藤光学 GS-8-T(2号機)

 

五藤光学HPによれば、納入は1972年、座席数は70席、一方向配置とのことです。

 

※初回掲載で誤って「ミノルタ MS-8」と記載していました。訂正致します。関係者各位にお詫び申し上げます。

 

さて、この建物は震災の被害を受けてかなり危ない状態にあります。

水戸の中心街にあるのですが、取り壊しもされず放置されているため、応急処置的に建物全体がネットで覆われています。

 

 

入口もこんな感じ。まさに廃墟。

 

 

 

ここからは推測ですが、投影機やコンソールはおそらくそのまま中に放置されていると思うんですよね。

天文台ドームの望遠鏡が何かもわからないですが、そちらも同じく放置されているのでは、と。

 

建物として危険な状況なので、いずれは取り壊されると思います。

できれば投影機は引き取って、茨城県立歴史館あたりで展示してもらえたら一番嬉しい。2号機という歴史的価値もあります。

無言で何もなく消えてしまうのが一番悲しいですね。

 

<訪問日:2023年9月>