プラネタリウムの整理券を待っている間、横にある船が気になっていました。
この船はこのグラウンドに埋まっています。
内部を公開しているようなので、整理券をゲットしたあと見てみることにしました。
甲板から見える景色が・・・高層ビル街。
まるでビル街を突き進んでいるようで、なんともシュールな光景です。
内部に入ってみると、造形がお洒落です。
こちらはサロン。
それもそのはず、この明治丸は明治7年に進水・竣工し、天皇のお召し船としても使用されたロイヤルシップだそうで。
そんな古い船の実物が、このように現存しているというのは凄いことです。
船内にも数々の展示やパネル説明などがありました。
船内の窓から見えるのも、高層ビル・・・
ここに来るまで明治丸のことなど何も知らなかった私ですが、興味深いエピソードが。
小笠原諸島が正式に日本に所属することになった立役者が、この明治丸だったということ。
明治8年にこの明治丸が小笠原・父島への派遣船となり、イギリスの船よりも2日早く到着。ここで調査を有利に進めたことで、小笠原諸島を領有することができたと。
もし小笠原を領有していなければ、あの広大なEEZを得ることはできなかったわけで、明治丸の功績は非常に大きいと思います。
明治丸の近くにある百周年記念資料館。
ここでは船のエンジンなど、メカメカしいものが展示されていました。
船の模型がいろいろあったのですが、模型にしてはどれも巨大!
迫力があります。
なんだかよくわからないですが、こうしてケースに入れて壁に飾るだけでとてもカッコいい。ディスプレイって大事ですね。
個人的に、こういう銘板を見るのが好きです。
各社の特徴がありますね。
「実験用船用三聯成汽機:石川島造船所」(現・IHI)
「燃料耐爆性試験機:日立製作所」
「海𠝸院型舶用燒玉機関:上關鐵工所」
「諸機械並ニ標本モデル製作:内山模型製作所製造」
こちらはなんと原子力機関を用いた船のモデル。
しかも原子力船「むつ」とは異なるタイプの原子炉(沸騰水型)だそうです。
一番賑わっていたのはこのコーナー。
各種歯車やカム。自分で動かせるし、大人が見ても不思議な動きをしたり、工夫されたものが多くて、面白い。
科学館などにもよくあって、人気のコーナーですね。
<訪問日:2023年6月>