高層ビルに囲まれた船、明治丸:東京海洋大学 越中島キャンパス(東京) | ZEL's:写真とジオラマとプラネタリウム

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趣味は写真、プラネタリウム巡り、科学施設巡り、ジオラマ初心者、フィギュアスケート観戦、かつてはゲーム音楽の作曲も。
2021/8月にこのブログを開設。

プラネタリウムの整理券を待っている間、横にある船が気になっていました。

 

 

この船はこのグラウンドに埋まっています。

 

 

内部を公開しているようなので、整理券をゲットしたあと見てみることにしました。

 

 

甲板から見える景色が・・・高層ビル街。

まるでビル街を突き進んでいるようで、なんともシュールな光景です。

 

 

 

内部に入ってみると、造形がお洒落です。

 

 

こちらはサロン。

 

 

 

それもそのはず、この明治丸は明治7年に進水・竣工し、天皇のお召し船としても使用されたロイヤルシップだそうで。

そんな古い船の実物が、このように現存しているというのは凄いことです。

 

 

船内にも数々の展示やパネル説明などがありました。

 

 

 

船内の窓から見えるのも、高層ビル・・・

 

 

ここに来るまで明治丸のことなど何も知らなかった私ですが、興味深いエピソードが。

小笠原諸島が正式に日本に所属することになった立役者が、この明治丸だったということ。

明治8年にこの明治丸が小笠原・父島への派遣船となり、イギリスの船よりも2日早く到着。ここで調査を有利に進めたことで、小笠原諸島を領有することができたと。

 

もし小笠原を領有していなければ、あの広大なEEZを得ることはできなかったわけで、明治丸の功績は非常に大きいと思います。

 

明治丸の近くにある百周年記念資料館。

 

 

ここでは船のエンジンなど、メカメカしいものが展示されていました。

 

 

 

船の模型がいろいろあったのですが、模型にしてはどれも巨大!

迫力があります。

 

 

 

 

なんだかよくわからないですが、こうしてケースに入れて壁に飾るだけでとてもカッコいい。ディスプレイって大事ですね。

 

 

個人的に、こういう銘板を見るのが好きです。

各社の特徴がありますね。

 

「実験用船用三聯成汽機:石川島造船所」(現・IHI)

 

 

「燃料耐爆性試験機:日立製作所」

 

 

「海𠝸院型舶用燒玉機関:上關工所」

 

 

「諸機械並ニ標本モデル製作:内山模型製作所製造」

 

 

こちらはなんと原子力機関を用いた船のモデル。

しかも原子力船「むつ」とは異なるタイプの原子炉(沸騰水型)だそうです。

 

 

一番賑わっていたのはこのコーナー。

各種歯車やカム。自分で動かせるし、大人が見ても不思議な動きをしたり、工夫されたものが多くて、面白い。

科学館などにもよくあって、人気のコーナーですね。

 

 

<訪問日:2023年6月>