私は子供の頃、生存競争の激しい6人兄弟の5番目で「欠食児童」でした。そのトラウマで持家したら迷うことなく「柿と蜜柑の木」を植えました。しかし蜜柑の木はアゲハチョウの幼虫に葉を食べられ3代にわたって枯れました。それならば・・と植えた少し大きめの夏蜜柑は順調に育ち、毎年100個以上 立派な実をつけてくれます。近所にもお裾分けし、数人の方がマーマレードをお返しに作ってくれます。(私は糖尿病なのでもっぱら家内のお腹に消えますが・・)

 夏蜜柑の木が大きくなり、先日 剪定していたら『山鳩(キジバト)』の巣があり、母鳩がびっくりしたような丸い目で私をにらみました!「ゴメンゴメン、知らなかったんだよ!」と退散しましたが・・母鳩がいないときに赤ちゃんを観察して楽しんでいます。発見して1週間、産毛の幼鳩がもう立派な子供になって、ちょっと手を伸ばすと攻撃してきます。素晴らしい生命力・防御本能です!

 

 これは一週間前に初対面したキジバトの赤ちゃん。全身産毛だらけで、身動きもせず、なんとも可愛らしい姿です。「母鳩と一緒に、私たち夫婦も大事に守るからね!」

キジバト(雉鳩=山鳩)
もとは「ヤマバト」と呼ばれるほど山岳地帯に生息し、人との接触は少ないハトでした。しかし徐々に人の生活圏に進出し、里山や村はずれの林などに住むようになっています。最近では市街地でも繁殖もするようになりました。
「ホーホーホッホー」や「テーデー ポッポー」と何度も繰り返されるさえずりが特徴的で、これはオスが求愛行動や縄張りを主張するの際の鳴き声とのことです。
身体の色がキジの雌に似ているのが名前の由来となっています。

鳩の巣に気付かず、こんもりとした枝を大胆に切っている最中に鳩の巣を発見! このままではカラスに狙われるので、急いで切った枝をかき集め、この巣の上に目隠しを作りました。『これから巣立ちまで、家主の僕がしっかり守るからね!』

身動きせずに小鳩を守る母鳩。背中の模様が保護色となり、蜜柑の木や枯れ枝と見分けがつきませんでした。

3日前の小鳩。産毛が少なくなってきています。

昨日の子鳩。あまりに可愛いので背中を撫でようとしたら怒って手をつつかれ、キッ!と睨まれました!「君は逞しく偉い!」
 子供が大きくなってより沢山の餌が必要になってきたからでしょうか、日中あまり母鳥を見かけなくなりました。1週間前はジッとして動かなかった雛鳥が、最近背中を見せてモソモソと動き回っています。それにしても何という成長の早さでしょうか!

母鳩は警戒の目をゆるめません。この目でにらまれたら「退散、退散」です。