大変な新年の幕開けです。

正月を故郷で過ごそうと帰省したご家族を襲った能登半島地震、「この世には神も仏もないのか・・」と思います。犠牲になられた方々のご冥福を心から祈り、被災された方々のお見舞いと一日も早い復興を祈ります。私は微力で何もできませんが、かって私のどん底状況を癒し 力を与えてくれた名曲と作曲家を紹介します。こういう無情のとき、心を癒し希望と勇気を与えてくれるこの名曲を是非お聞きください

箏四重奏曲(船川利夫) - YouTube

私は50年前就職し、最初の仕事は石油精製工場の保全工事、入社3か月の右も左も分からない時期に、独身寮同室の優しい物静かな4歳年上の先輩が不審死を遂げ大変なショックを受けました。いつも寂しげで「どこか具合悪いのですか?」と訊いても寂しい笑いを返すだけの物静かな先輩でした。その前夜の特に沈んだ様子に胸騒ぎし、両隣室の先輩に相談しましたが「そういうことは良くあるよ」と軽く受け流された翌日の突然の旅立ちでした・・山口から駆付けたお母さんと妹さんの泣きはらした顔が今も忘れられません。

【自分は楽になっても、残された家族・友人は一生悲しみを抱えることになる・・嫌なら会社を辞めれば良かったのに・・会社や仕事は命を懸ける程のものではない!】と思いながら、その後人は何の為に働き、何故生きるのかをいつも考えるようになりました。 

そして出会ったのが、邦楽界の第一人者だった船川利夫先生です。

 

今でも、この船川先生の名曲を聴くと、もがき苦しんだ若き日々と、全てを忘れて『出雲路』『飾画』『箏四重奏曲』 などを必死に練習することで救われ、人間らしさを取り戻していったことを、まざまざと昨日のように思い出します。(つづきは⇒)

3. 青春の蹉跌と名曲 「人生とは?」