情愛中毒(2014年韓国、原題「人間中毒」)
1960~70年代ベトナム参戦中の韓国を舞台に、危険な恋に陥る男女の扱ったエロティック・ラブストーリーである。
ベトナム戦争が終盤に差し掛かった1969年、軍の教育隊長キムジンピョン(ソンスンホン)と夫を将軍にさせようという野望を持った妻イスクチン(チョヨジョン)。ある日、キムジンピョンの部下として忠誠を誓うキョンウジン(オンジュワン)と彼の妻チョンガフン(イムジヨン)が引っ越してくる。ジンピョンはウジンの妻ガフンに激しく惹かれていく。誰にも言えない秘密を抱える女性ガフンと彼女に夢中になるジンピョン。出会ってはいけなかった2人。最上流階級の軍の官舎で、誰にも言えない危険で破滅的なスキャンダルが始まる!
144万人動員。濃厚なラブシーンの多さとソンスンホンがタバコを吸う回数の多さにはまいったが、ベトナム戦争で英雄となったソンスンホンが部下の妻との恋に嵌っていき、再びベトナムへ戻ることになるストーリーはせつなかった。
ヒロイン役イムジヨンは実質デビュー作で、官能的ながらも清純なルックスに特有の神秘的な雰囲気で観客にしっかりとアピールした。そして、2014年大鐘賞、韓国映画評論家協会賞、釜日映画賞で新人女優賞を受賞した。(後年「パラサイト」で本作と同様に上流階級の妻役を演じる)チョヨジョンも韓国映画評論家協会賞と今年の映画賞助演女優賞を獲得した。主人公ソンスンホンは青龍映画賞人気スター賞を受賞。
とにかく、ソンスンホンとイムジヨンのラブシーンが目立つ
<登場人物>
ソンスンホン(ベトナム戦争の英雄が不倫に嵌る)
イムジヨン(デビュー作ながら大胆演技を熱演)
チョヨジョン(後に「パラサイト」で同じような役を演じることになる)
イムジヨンは、本作の後すぐにチョンジヒョンを継ぐアモーレパシフィックの化粧品広告モデルに抜擢された
日本版ポスター
<終わり>