僕が従事した人材紹介というビジネス。テレビCMでお馴染み、リクルートエージェントやパーソルキャリアなど、対面式の職業斡旋が主だ。ハローワークの職探しと混同される。あれは無料。え。金取るのって。対法人の話。料率は概ね3割が一般的。決定年収が600万円の場合。

請求書には180万円の記載が可能と言うことになる。え。暴利かって。そうは思わないね。まず以て、求職者側がエージェントを独占しているわけではない。故にコントロールが難しい。相手の懐に入り込むこと。即ちこれが、信頼されるエージェント像。目指すべき方向性だ。
堅調な人材紹介業。ところが市場を見渡せば、有象無象の群雄割拠。こんなところで足踏みしている暇は無い。第一四半期の大幅達成を祝う目的と、更なる気流に則って、研修が催された。あ。職場は池袋時代ね。拠点となったのは、国内を代表する豪華絢爛な外資系ホテル。
どこだと思う。正解は、五つ星ホテルの、
マンダリンオリエンタル東京。午前中は、電車に乗って街中を移動しながらの班対抗クイズ企画。同僚との親睦を深めた後は、ホテルに移して、ランチからの、会議室での勉強会。
前回はたったの6人だったのに、と感慨もひとしお。

夜分。ずばりディナーである。宿泊客も、当然のようにドレスコードを強いてくる。さすがは五つ星ホテルのクオリティ。この、顧客をも支配する姿勢にこそ、学びがある。僕らが次のステージに進んでいく為のテキストだ。高い教材費を払ってくれた会社に、感謝しなければ。
すごい景色に、すごい料理。お酒も美味しい。あれ。いま何を飲んでいるんだっけ。
前回もそうだったが、社員数の少ないアーリーステージの会社には、こんな飛び抜けた報酬があるから大好きなのだ。無論、相応の経験値が必要。未経験だなんて、新卒じゃないんだぜ――。

さて、勘の良い諸君の中には、お気付きの方もいるだろう。2015年7月は、確定診断を受けた当時だ。それから二日後のこと。社長とも相談した。どうする、研修は休むか――。だって。いや、行きますよ。まだ何だって出来る(片足立ち以外)。誤診かも知れないしね。
その後の記憶は無い。酒に飲まれたからか。五つ星ホテルの客室のクオリティは、後日写真でのみ堪能することになった。池袋時代のエピソードが当ブログで薄いのは、病気に毒されていたから。この研修旅行の甲斐もあって、連戦連勝街道を突き進む。但し、僕以外の話。