タイ料理研究所@府中 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

府中駅で待ち合わせ。友人とランチ&カラオケ。はいご明察。お相手は同病の女性。年下。ちなみに家庭を持っている。以前は、幼子を抱きながら、患者会の交流会に顔を出してくれていた。今は子供が大きくなったことで、楽になったかとお思いの方は育児素人。おい俺のことか。

 

大学時代の先輩から、府中のおススメの料理店を聞いたと彼女は言う。当日のナビをお願いされる。駅から近いが、グーグル先生を頼っても、詳細を掴めずにいた。少し早めに駅に着いて、下調べをすれば問題ないね。まず以て慌てると、最近は高頻度で財布を家に忘れる。反省。

 

窓口で駅員に行き先と乗りたい電車の出発時間を伝える。仮に僕が健常者であれば余裕でセーフ。それが車椅子ユーザーの場合は一悶着。どこで乗り換えるか。乗車位置の確認など。ああ。電車が近づいてきたよ。次の次の電車にする。はい遅刻確定。ナビどころではないね。

 

 
調布駅で乗り換え。特急電車がすぐ来た。駅員にエスコートしてもらう。すぐに着くかと思ったが、そうは問屋が卸さない。急停止。からの徐行。間もなくアナウンス。先ほど人身事故が……。よくよく聞くと、本線とは関係なかった。先ほどまで乗っていた電車の次の便か。
 
駅で友人と合流。あなたは悪くないと許してくれた。なんとなく向かった先に目的地を発見。「タイ料理研究所」。店内は独特のエスニックの香り。ランチメニュー。女性は優柔不断だよな。知人から薦められたプレートメニューも食べたいし、でもトムヤムクンも気になる。
 

 

午後はいつものビッグエコー。2人で1.5時間。部屋は車椅子でも自由に動ける宴会室。さて声が出せるようになるまで、ひたすら苦しい咳払い。時々嗚咽。なあ。最近の曲って何でこんなに難しいのだ。音程の上げ下げがジェットコースター。でも、おかげで声が戻った。感謝。