#寝付けない夜にしていること | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

寝苦しい夜だった。寝たのか起きているのか分からない。でも、夢は見た。だいぶ昔に遡る。まだ健常者時代。否。20代も前半戦よ。第二新卒で拾われた表参道の会社員時代。24歳~26歳まで在籍していた。写真を貼ろう。ホラ若い。で、どんなシーンだったのか。夢の話だよ。

 

在籍してから暫く。鬼より恐れた女性の先輩社員がいた。自身にも他人にも厳しく、成績は優秀で、年齢は僕より6つは上だったと記憶している。僕は猪突猛進型。雑だったが、フットワークは軽く、1年目はまずまずの成績でフィニッシュ。そして2年目。組織改編。上司が変わる。

 

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賢明な読者の諸君。ご明察。そうだね。怖かった女性社員が直属の上司になった。新組織発表の会議にて。上司が声高々に宣言する。「岩崎君を女性化させます」。女性化とは、丁寧でミスが少ない仕事をする人のことを指すらしい。チームは、計4名。僕以外、全員が女性。

 

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ある時、トイレから戻ると、上司が僕のデスクに座っている。パソコンを見ている。メールの履歴を確認しているようだ。彼女のマイクロマネージメントに、ほとほと嫌悪感を抱いていた。これが決定打となって、暫く険悪な時期を過ごした。どうしたと思う。飲みに誘ったの。

 

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あんたから誘われるとは思わなかった。そりゃ嬉しいわよ。あなたをどうにかしようと一生懸命で、ごめんなさい、初めてのマネージャー業で、周りが見えていなかった――。雪が解けた瞬間だった。酒はコミュニケーションの潤滑油。眠りにつく為の導入剤代わりではない。

 

寝付けない夜にしていること

 

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