BLUE GIANT | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

原作のファンが、待望の映像化作品に食いついて、ガッカリする瞬間ってあるじゃない。小説から映画。漫画から映画。何だろうね。登場人物を勝手に拡大解釈して、映像化した演者とのギャップに苦しんでいるのかも。近年当たった映像化は、THE FIRST SLAM DUNKかな。

 

BLUE GIANT

(内容紹介)

仙台に暮らす高校生・宮本大はジャズに魅了され、毎日ひとり河原でテナーサックスを吹き続けてきた。卒業と同時に上京した彼は、高校の同級生・玉田俊二のアパートに転がり込む。ある日、ライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈と出会った大は彼をバンドに誘い、大に感化されてドラムを始めた玉田も加わり3人組バンド「JASS」を結成。楽譜も読めずただひたすらに全力で吹いてきた大と、幼い頃からジャズに全てを捧げてきた雪祈、そして初心者の玉田は、日本最高のジャズクラブに出演して日本のジャズシーンを変えることを目標に、必死に活動を続けていく。

 

付加価値。これが付くか否かで映像作品の評価は決まる。上に出したスラムダンクは、超が付く人気コミックが原作。声優がアニメ版から大幅交代が見られたハンデを覆す反響ぶり。ぬるぬる動くモーションキャプチャーを採用したリアルな動きが観ている者の心を掴んだね。

 

そして今作。同じくコミックが原作。JAZZをテーマにした10代の青春活劇。原作では、音は表現されない。読者は、想像するのだ。そして映像化。恐らく、原作ファンの想像の範疇では琴線に触れない。それを超えるか否か。結果。最近、涙もろくて参る。超良かった。