【追憶】僕の神さま | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

僕には明確な神が存在する。偶像崇拝ってやつ。笑わないで欲しい。ずばりMr. Children。桜井和寿。彼こそ正義。彼こそ神。それまで嘉門達夫の替え歌メドレーぐらいしか聞かなかった小学校高学年の当時、初めて聴いた「クロスロード」に鳥肌が立った。そこからずっと夢中。

 

 

今も仲が良い当時の親友女性の恩恵に肖って、静岡県はつま恋までライブ鑑賞に訪れていた。社会人1年目とか2年目とか。桜井和寿が音楽プロデューサーの小林武史と共に立ち上げたBank Bandは屋外フェスだった。年に一度のお祭り気分。鬱屈した気分も一瞬で晴れた。

 

 

音楽の祭典。中心メンバーの理念に賛同して集まる有名アーティストとの共演が最高に楽しかった思い出。桑田佳祐、Asuka、Spitz、クレバ、一青窈、Salyu、井上陽水、コブクロ、小田和正、、、枚挙に暇が無いね。音楽が好きで良かったよ。こんな体験は、そうはできないからね。

 

 

Mr. Childrenのコンサートにも、当時はよく参戦したな。それもこれも、親友女性がファンクラブに加入してくれていたおかげ。新横浜とか、東京ドームとか。その後、人気の高騰によりチケットが入手困難に陥る。彼女はそれでも、神さまを追いかけて地方に遠征。僕はここで諦めた。

 

 

新曲が出れば必ず買った。直径8センチのシングルCDなんて、今の若い世代は知らないだろうな。彼らの為に使うお金はお布施で、歌詞カードは聖書、彼らの歌声は讃美歌で、桜井和寿は教祖と慕っていた。僕らはミスチル教(狂)。会場で、「せーの、教祖ー!」と叫ぶ痛々しさよ。

 

 

僕の好きな楽曲の一つに「終わりなき旅」という名曲がある。「いいことばかりではな無いさ でも次の扉をノックしたい もっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅」という歌詞を聞いて、自然と涙が溢れた。そして僕は、再び正社員としてのキャリアを構築する旅に立ち上がった。