赤羽旅行 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

昨日の記事は20年前の回顧録。翻ってこちらはリアルな日常の記録。難病を患っておきながら、旅行とは気楽なもんだなとお思いの方もいるだろう。もしかしたら、深刻に書いている症状が実は軽いんじゃないかと疑ってかかる方もいるかもしれない。言っておくよ。脚が痛いんだよ。

 
 
正月やGWなどの大型連休を利用して、僕を誘い出してくれる地元の友人連中。昨年の同時期は福島を訪れた。暮れには両国を回っている。今回は赤羽辺りはいかがだろうか――。友人からの提案に、断る理由は見当たらない。目的の一つが酒とグルメ。常に満席の人気店。

 

 

お酒好きを豪語しているが、実家に戻ってから、健康的な生活を強いられている。本当は倒れるまで飲みたい。脚の痛みを忘れたい。絶好の機会が到来する。120分飲み放題で、バリエーションも豊富。食事も絶品。店員のホスピタリティも最高。ここは「ビストロLit」。贅沢な夜。

 

 

飲食店からホテルまでの道中で、カラオケに入る。既に遅い時間帯なので、90分だけだが。ここで僕の抱える問題点を解決に導く手筈。発声力。喉を開いた。チェックインを事前に済ませていた駅前のホテルに戻る。友人らが率先して両肩を固める。おかげで僕は、安心して歩ける。

 

 
僕が病気に苦しむより以前、このメンバーを中心に、登山やスキーに出掛けることが多かった。その際は、言い出しっぺの僕が車を出していた。当然、運転も。もうここ数年はハンドルを握っていない。友人の運転する車の後部座席が今の定位置。甘んじて受け入れる。さて二日目。

 

 
旅の目的はグルメ。二郎系ラーメンの中でも由緒正しい、通称マルジこと「富士丸 明治通り都電梶原店」に到着。友人の一人は、昨夜の深酒で体調不良を訴えていた。僕は元気だよ。体重が過去最低を更新している僕を心配してくれての配慮かもしれない。なら食べよう。限界まで。
 
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旅の締めは定番の温泉。その前に、観光も少しだけ。王子神社は広い境内に立派な社殿。でも脚が痛い。ここでも友人の肩を借りる。温泉施設は豊島区内で人気のスーパー銭湯。湯舟に浸かっている間は、病気の苦しみから解放される。友人よ。今回もありがとう。楽しかった。