虚無感 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

何だか虚しい。これが虚無感か。朝起きて、脚の付け根が痺れている。さすってみたところで、復調なんてしないのに。起きて、掛布団を折りたたむ。刹那、視界が回転する。まずい。センターテーブルに背中から乗り上げて、床に落下する。あまりに無抵抗。そして身体が痛い。

 

直前まで、夢を見ていた。複数の友人女性と一緒の部屋で雑魚寝していた。今はもう、そんなことなど叶わない。脚が痛くて、旅行などできやしない。歩きたくない。最近は、ゴミ出しの為に集積場に足を運ぶのも一苦労。買い出しには近所のスーパー一択。……これが虚無感か。

 

 

10年以上も前の記憶。当時の職場の同僚連中。同じ沿線に住むってだけで、仲良くなった男女5名。当時、当たり前にあった景色が綺麗。過去を振り返っても、虚しいだけだ。翻って将来を見据えても、また然り。だから今。今を生きる。僕にあるのは今この瞬間。今日を全力で。