余計な出費 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

まだ梅雨の時期の眩暈に苦しんでいる頃、突如としてテレビが壊れた。否、予兆はあった。ふらついて倒れる度に、テレビを台からひっくり返していた。幸いにして、画面は無傷であるが。2012年制だから、8年もよく耐えた。安い家電を求め、近所のドンキへと急ぐ。即、購入。
 
配送は無料で当日にお願いした。届いた大きな段ボールと格闘する。組み立て、設置と、健常者なら問題ない所作にイチイチ苦労する。古くなった旧式の薄型テレビの処分に手を焼いた。引き取り業者に依頼するも、二週間先まで予約が埋まっている。黙って待つことにする。
 
今度は、エアコンの汚れが気になる。そう言えば住み着いてから3年間、未だ洗浄していない。高所作業が苦手になってしまったのは、絶対にこの病気のせいだ。クリーニング業者を選定する。予約日時を指定する段階で、上記の引き取り日時と同じ日を選べることが分かる。
 

 

朝8時半、引き取り業者が訪ねる。一階の集積場所まで、重たい家電を持ち歩くことができないので、余計にお金を払って玄関まで取りに来てもらう。今度は夕刻、クリーニング業者が大袈裟な機材を持ち運び、我が家へ。本日の出費、1万5千円以上。生きていくって、大変だね。