香水/瑛人 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

厚生労働省から、コロナ対策によるアンケートがLINEで届く。質問項目にチェックを付けていく。なになに。Q.物事に対する興味が持てない。これはコロナ禍による影響か、難病に対する副産物か分からない。激しく☑しておいた。流行りの歌も唄えなくてダサいはずのこの俺(古い)。

 

最新のヒットチャートなんて分からない。テレビ番組は、TBSドラマ「半沢直樹」ぐらいしか見ていない。外歩きはAmazon Music。部屋ではいつもYouTube。趣味や嗜好が偏って困る。でも見てよ今の僕を。クズになった僕を。人を傷つけて、また泣かせても何も感じ取れなくてさ。

 

 

歌手の香取慎吾や芸人の四千頭身など、多くの芸能人がカバーしてある「香水/瑛人」。変わり種はジャイアン(上手い)。前述したAmazon Musicにて突如選曲された、今ではお気に入りの楽曲。何となく、今の心境を代弁してくれている。でも見てよ今の僕を。空っぽの僕を――。