エンディングノート | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

さて一部の方々には既に報告を済ませておりますが、私、出会いの螺旋を下りました。今日は、彼女と映画なんか観に行っちゃったりなんかして。今後、当ブログに度々登場するかと存じますが、何卒温かい目で見ていただけると幸甚です。さて仕事上がり、場所は新宿ピカデリー。彼女のリクエストにより、映画「エンディングノート」を鑑賞してきた。


エンディングノート

烏兎怱怱

(内容紹介)

高度経済成長期に熱血営業マンとして駆け抜けたサラリーマンが、定年退職後間もなくガン宣告を受けるも病と真正面から向き合い、最期の日まで前向きに生きる姿を、実の娘の目線で追う。「孫と全力で遊ぶ」「葬式のシミュレーション」など、“段取り命“で会社人生を送ってきた父親らしい余命の過ごし方が微笑ましくも感動を誘うドキュメンタリー。


昨日付けのニュースで世界を震撼させた、スティーブ・ジョブズの病死。彼もまた癌によるものだった。世界経済を牽引する天才の訃報に関心が集まる一方で、今日もひっそりと人は死ぬ。その全てに、語りつくせぬ物語がある。ありきたりな題材を使い、ここまで泣かせる映画も珍しい。家族愛の素晴らしさ。全体を包む、温かな雰囲気。良かった。