一流クリエイターたちのセンスの正体 | わくわく海賊団

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 見えているようで、見えていない。

 日常には、そんなことがたくさんあります。

 

 たとえば、カフェで隣の席の人が、

 コーヒーを飲む前にカップを少しだけ両手で

 包みこむ仕草をすることがあります。

 

 無意識に見せるその動きには、

 こころを落ちつけようとしている様子や、

 ほんの少しだけ緊張している感じが

 にじみ出ているようにも思えます。

 

 もちろん、ただの癖かもしれないけれど、

 何気ない動きから心情が垣間見える瞬間は、

 日常に、ほんとうにたくさんあります。

 

 一流のクリエイターや経営者の

 いわゆるセンスと呼ばれるものって、

 おそらく観察力だと思います。

 

 あの人たちは、世界を見る

 "解像度"が圧倒的に高い印象です。

 そして、そこから得た情報を活用して、

 すばらしいアウトプットを生み出している。

 

 解像度をあげるためには、

 いったいどうしたらいいのか。

 

 それはたぶん、

「ことば」にしてみることです。

 

「ことば」にしようとすると、

 不思議と細部がくっきりします。

 

「疲れてそうな顔」ではなく、

「玄関を開けた瞬間、眉が下がっていて、

 笑うまでに3秒かかっていた」とか。

 

「雨が降っていた」ではなく、

「高校生の傘が小さすぎて、

 肩が濡れていた」とか。

 

 できるだけ、正確に。

 できるだけ、主観をまじえず。

 そのままを、ことばにしてみる。

 

 それこそが観察であり、

 センスの土台になるものだと思います。

 

 センスというのは、

 感覚が鋭いというよりも、

 ちゃんと見て、ちゃんと気づいて、

 ちゃんとことばにするということのほうが、

 その本質に近いような気がする。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 観察力があがったところで、

 世界がやさしくなるわけではないけれど、

 こちらの"目線"が変わるだけで、

 見える世界も変わると思う。