ダウンタウンの浜田雅功さんは、
浅香唯さんの『セシル』が好きらしいです。
いま、あらためて聴いてみると、
やっぱりいいんですよね。
「人は大人になるたび
弱くなるよね
ふっと自信をなくして迷ってしまう
だから友だち以上の愛を探すの」
(作詞:麻生圭子)
大人になるって、
強くなることだと思う時期があります。
でも現実は、
ひとつ知るたびに迷いが増えて、
いろんな感情が混ざっていく。
子どもの頃より、
正直になれなかったり、
だれかに頼ることが
むずかしくなったりする。
にもかかわらず、
どんどん「さみしがりや」になっていく。
2番のサビには、
こんな歌詞もあります。
「恋は楽しいときより悲しいときに
そっとはじまったほうが長く続くね」
人はじぶんのことを、
強がっていたり、ほんとうは弱いところまで
ちゃんと分かってくれている人のことを
こころのどこかで求めています。
そういう部分を見つけてもらえたとき、
さみしさがやわらいでいく感覚を知る。
『セシル』という曲は、
さみしがりやの大人への
応援歌にも聞こえます。
大人になると、
ひとりでも大丈夫だと思いながら、
ほんとはだれかに助けてほしいときもある。
その気持ちに気づいたときに、
「それでもいいんだよ」と背中を押してくれる
そんな歌詞のようにも読み解けます。
恋とか愛とかも、
ひとりじゃないと気づくことから
すべてがはじまるのだと、
『セシル』はやさしく教えてくれている。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
さみしさをそっと抱えながら生きる、
すべての大人への応援歌。