じぶんには、なにか特別な才能がある。
若い頃にそんなふうに思っていた人も、
だんだん「じぶんは凡人なのかも…」と
悟るようになっていくのだと思います。
ただ、そのあきらめは、
そんなに悪くないのかもしれません。
凡人であることを受け入れると、
日常から大根演技が消えていくんですよね。
「つよく見せよう」
「かっこよく見せよう」
「かしこく見せよう」
「おもしろく見せよう」
「へんな人に見せよう」
そういう煩悩が少しずつ減っていきます。
凡人がじぶんのことを
才人・奇人に見せようと演技するとき、
そこにはたいへんな苦悩がつきまといます。
大根演技であることを
周囲に悟られながら
できもしない役を演じて
生きているわけですから、
当然といえば当然です。
凡人なのだと悟ってしまえば、
そういう苦悩から解放されるのみならず、
「まっとうな努力」を惜しまなくなります。
才人・奇人だったら
努力なんてしないで成果をつかむ
サクセスストーリーもありそうだけど、
凡人にはそんなのありません。
ただせっせと汗を流すのみです。
そして、もうひとつ。
まっとうな努力を続けていると、
じぶんが憧れていた「あの人」「この人」も
じつは凡人だったと理解できてきます。
汗水流して努力してきたからこそ、
いまピカピカに輝いているのだという
あたりまえの景色が見えてきます。
Viva、凡人。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
ふつうであることは、すごいことなのだ。