ことばの性質 | わくわく海賊団

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 ことばを発するとき、

 人はそこに込められた思いが

 届いて欲しいと願います。

 

 ことばというのは、

 他者に伝えるためにつかわれています。

 でも、決して万能ではない。

 

 磨けば解決する技術の問題ではなく、

 性質の問題なのだと思います。

 

 なぜなら、ことばが

 他者に伝えるためにあり、

 そこに「意図」が存在する以上は、

 完全な中立はありえないからです。

 

 だれも傷つけることなく、

 ひとつの嘘もつくこともなく、

 ことばで表現することは不可能でしょう。

 

 とことん誠実であろうとすれば、

 沈黙こそ唯一の方法なのかもしれません。

 でも、やっぱりそれはむずかしい。

 

 人間という生物が、

 ことばを得たことで

 ほかの動物と一線を画す進化をして

 いまここに存在するという事実は、

 人間がことばなしで生きられぬ

 証明でもあると思います。

 

 だれもが容易に

 ことばを発信できる時代に、

 じぶんのことばが

 他者を傷つけているかもしれない自覚と、

 それでも届けずにはいられない人間の性を

 こころの片隅にとどめておきたい。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 思いを届けるというより、

 じぶんの考えを伝えるというほうが、

 その性質に合っているのかもしれない。

 結果として思いが届くこともあると。