金銭的インセンティブの罠 | わくわく海賊団

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 保育園のお迎え時間を

 守ってもらえない問題を抱えていたとき、

「遅れたひとは罰金を払ってもらいます」と

 罰金制度を採用したら、どうなったか。

 

 遅刻者は減るどころか増えたそうです。

 理由は"罰金"という値段がつけられたから。

 

 値段がつけられ市場に出た瞬間、

 それは"取引"と呼ばれるようになります。

 

 遅刻する保護者からすると、

 罰金ではなく"延長料金"として

 認識されたんだと思います。

 結果、遅刻者は増えた。

 

 それまでは遅れた保護者は、

「遅くなってしまい申し訳ない」という

 道徳観が作用していたのだろうけど、

 罰金という値段がつけられた瞬間

「お金を払っているんだからいいじゃない」と

 お客さま心理が作用したと考察できます。

 

 お金によってひとを動かそうとする

 "金銭的インセンティブ"というのは、

 たしかにひとを動かす力があります。

 

 でも、それはあくまで

 小手先のテクニックであって、

 本質的解決ではないのだろうな。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 必要なものはお金で買うのが

 手っ取り早いのはそうなんだけど、

 かんたんに手に入れたものは

 失くすのもまた一瞬で。