鹿児島県警が二名の内部告発者を逮捕した事件ですが、少しだけ動きがあったようです。

 

 県警本部長などに対する刑事告発2件を不起訴に 鹿児島地検
 KTS鹿児島テレビ

 2024年7月5日(金) 18:10

 

 

 この件は警察官による内部告発とは別に、全く別の人が行った刑事告発だそうです。

 

 告発は二件あり、

 

  1. 警察の疑惑を報じたネット新聞社「ハンター」の代表中願寺純則氏に対する家宅捜索や差し押さえが、強制性交等事件の犯人などを匿うためのものであり、鹿児島県警本部と野川本部長を刑事告発する
  2.   枕崎署員による盗撮事件や、霧島署員によるストーカー事案など5つの事案について、現職警察官の処罰を免れさせるために、いずれも野川本部長が捜査を行わなかったりして隠蔽した
というもので、各々、別の人が刑事告発したとの事。
 
 1は「嫌疑なし」、2は枕崎署員による盗撮事件は「嫌疑不十分」、その他の4件は「嫌疑なし」で不起訴だそうです。
 
 茶番ですね。
 
 警察官は全国の定員が約30万人の巨大組織です。
 
 それに対して検察官の定員が何名だかご存知ですか?
 
 令和5年7月1日時点で検事総長等10名、検事1956名、副検事785名、合計2751名です。
 
 
 
 検察事務官に関しては、検事2に対して検察事務官8の割合だそうで、約4倍だそうです。
 
 また検察庁の定員は11862名と行政機関職員定員令で定められている為、検察事務官は8000名~9000名くらいのようです。
 
 人数を見れば一目瞭然ですが、事件捜査においては、警察の捜査がほぼ全てです。
 
 警察が集めた証拠によって、有罪か無罪かが実質決まります。
 
 警察庁が野川本部長を長官訓戒という極めて軽い処分で済ませ、本部長による隠蔽はなかったとの姿勢を取っている最中、鹿児島県警が本部長による隠蔽の証拠を収集し、刑事告発を受けて鹿児島地検が起訴するに足る状況にするような事が、果たしてあるのでしょうか。
 
 呆れて物も言えません。
 
 鹿児島県警を巡る問題を見て感じた事は、警察には、警察庁も含めて、自浄作用がまるでないという深刻な現実です。
 

鹿児島県警公益通報者潰し問題の記事一覧(2024-08-25時点)