亡くなる2日前のパパ





トイレへ行く時にふらつき

私と長男が両側から支えて

パパをトイレへ連れて行った





それまでパパは

自分でトイレへ行っていた




ご飯が食べられなかった為

本来なら自分の足で歩くことは

絶対無理なのにパパは最後まで

自分でトイレに行こうとした




オムツもせず

普通にパンツを下ろし

腰をかけて用を足していた




この日は

きっと大が出そうになり

トイレへ行こうとしたはず





「少し…出た…」





穏やかで優しそうな顔して

そう言ったパパ 





その姿を見て

涙が止まらなくなってしまった




パパのお尻を拭く時…




涙がどんどん溢れてきて

パパに見つからないよう

声を抑えて静かに泣いていた





こんなに苦しくても

自分の足でトイレへ行き

用を足そうとしているパパ




必死に生きようとしているパパ






もう

楽にしてくれ






涙ながらに語ったパパだけど…






それでも

鎮静剤を打ってからでも

何度もトイレへ行こうとした





最期の最期まで

生きようとするパパの姿が

私は一生忘れられない





あの時のパパの力強い眼差し

ニコッと笑ったカッコいい顔





私と子供たちと一緒に

必死に生き抜いてくれた事を

私は心から尊敬し誇りに思う




私にとってトイレは

パパとの大切な思い出の場所





トイレ掃除をする度に思う





パパの最後のトイレ時間

あの日あの時あの瞬間…





トイレを綺麗にしておくと

パパが帰って来る気がする





一日の終わりに

トイレへ入った時





「今日も無事に過ごせました

パパ、本当にありがとう」




トイレのかーくんパパに

いつものご挨拶





我が家のトイレは

イングリッシュラベンダーの

素敵な香りが漂い続けている




ラベンダーの香りで蘇る

パパとの幸せだった時間

パパとの苦しかった時間

どの時間も私にとっては宝物












トイレのかーくん神様💙






いつも

ありがとう😊