「イケメン」と「ヤクザ」♪ | オーストラリア子連れ冒険記

オーストラリア子連れ冒険記

シングルマザーになり損ねた脳腫瘍を患った日本人ママが、子ども二人を連れてのオーストラリア珍道中冒険譚。

オーストラリアに子供達と移住して

初めは「英語大丈夫かな??」と

そればかり気にしていたのに

1年も経つと、英語は低レベルながら

毎日伸びて行くのが顕著なのに比べて

日本語能力が全く伸びていないのが

心配になってきました。

ウチの子たちも、お友達に日本人が

ほとんどいなかったので、自然と

「日本語」は母親の私と話すだけ。

語学や勉学というのは、勉強に費やした

「時間」に比例するのだな〜。。。

と改めて思い知らされました。

そこで、日本に帰国した時に

「子供チャレンジ」や本屋さんで

買って持って来た教材を、無理やり

お休みの日などにやらせていました。

 

息子は、8歳(小2)まで日本にいたので

「漢字」の基本は出来ていて、

日本語の漫画や百科事典を1人で

楽しみながら、普通の日本語を、

何となく習得してくれていたので

特に私が一から教えなくても

あまり心配のないレベルでした。

ところが、5歳の幼稚園の年長さんで

連れて来てしまった娘は、

「英語の発音」は、家族の中でも

1番ネイティブに近かったのですが

「日本語」は、「日常会話」しか

出来ていませんでした。

 

子供を海外に連れ出す年齢によって

帰国子女の日本語と英語レベルは

大きく左右されると思います。

ウチの子供達2人の人体実験的には、

「英語発音」は、5歳で連れて来た娘が

ほとんどネイティブで、日本語は

普通の「日常会話」は問題ないですが

「読み書き」は出来ませんでした。

8歳で来た息子は、「英語発音」に

若干の日本語訛りがありましたが、

「日本語」は小学生レベルでは

「会話」「読み書き」共に、

問題なしという感じでした。

なので、「日本語」の基礎が全くない

娘だけに、「お母さん塾」を開いて

ビシビシ教えておりました。

 

とある「漢字」のお勉強中、

「池」「地」など 少し似たような漢字

を勉強させた後、練習問題をしました。

「次の漢字の読み方を書きなさい」

という問題でしたので、

「読んでいって〜」と、

私は離れて用事をしていました。

すると。。。

 

「えーっと、イケメン!」と

教科書には載ってそうにない単語の

答えが聞こえたので

「なんですと?!」と見に行くと

「地面」と書いてあります。

母:「おおおお…確かに、似てる〜…

でも、この”辺”のとこ違うよね??

「池」じゃなくて「じ」めん」だよ。」

娘:「へ〜」(全然ピンときてない返事)

母:「じゃ、これ「野草」は?」

娘:「えーっと、あ!!ヤクザ!」

母:「ぶぶぅっ〜(吹き出す)」

娘:「何、何?なんで笑うの〜?」

 

娘の「日本語」は、オーストラリアでは

私と息子が話す、耳からの情報しか

入って来てないので、「イケメン」や

「ヤクザ」なども「漢字」で覚える

という事が出来ない為に、ちょっと

似た漢字を見て、「あ!これだ!」と

思ってしまったんだと思います。

 

今では、娘も笑えるエピソードですが、

こんな感じで、娘の日本語は

気の毒にも、どんどんと

迷走していったのでありました。。。