フィジー人にお説教する | オーストラリア子連れ冒険記

オーストラリア子連れ冒険記

シングルマザーになり損ねた脳腫瘍を患った日本人ママが、子ども二人を連れてのオーストラリア珍道中冒険譚。

TAFE(オーストラリア専門学校)の

私たちのコースには、たくさんの

永住権を狙う韓国人生徒がいました。

その中に、1人、スラリとした

スタイルの良い、大層綺麗な

韓国美人さんがおりました。

(↑単なるイメージです)

 

チャラいフィジー人の若者が

彼女に目をつけ、しつこくしてるのは

みんなが知っていました。

でも、その後、キツく断った彼女の

携帯を盗み、彼女の親友にその電話で

困った電話をしてきたそうです。

 

ちょうどその頃、私達は実習道具を

各自で持たされていたのですが

彼はそれを「借りパク」するので

みんな迷惑して揉めていました。

かくいう私も、「これ貸して〜」

と道具を貸して返って来なかったので

「返して」というと「借りてない」

とトボケます。… しか〜し!!

(ボケた)子供のいる私は

自分の道具すべてに

「黄色いテープ」

を巻きつけて、見て分かるように

している「賢い母さん」でした。

(↑イメージです。)

 

「その黄色いの、私のだから!」

と、ぐうの音も出ない彼から

しっかり取り返しましたが。。。

そういう「困ったちゃん」でした。

でも、本人「チャラくていい加減

だけど、明るい良い奴でしょ?」

という感じで、皆の意見を真面目に

受け止めてはくれませんでした。

 

しかし、例え仲良しの友達同士

とはいえ「盗み」は犯罪です。

インド人の優しい学生達も

彼にはホトホト困らされていて

よく揉めていました。

そして、この事件です。

彼女の携帯を「盗んで」

彼女のお友達にまで電話するのは

ちょっと度を越しています。

 

授業の始まる前に、年配の私が

注意しようと、彼に

「彼女に電話を返しなさい」

と言うと「取ってない」と言います。

揉めていると、先生が入って来て

授業が始まりました。

先生が、不満そうな皆の雰囲気に

「彼と何かあった?」と私に

聞いてくれたので、みんなの前で

簡単に説明していると、チャラ男が

「僕やってないも〜ん」

とチャラチャラ言いだしたので

「Shame on you=恥を知りなさい」

(こんな言葉を、私の人生で

実際に口にするとは〜…!)

と、彼を制してから

「私は、オーストラリアに来て

初めて会ったフィジー人が彼でした。

その彼が、こんな行動を普通にしてると

「フィジーの人ってこんな人なんだ」

と悪い印象を抱いてしまいます。」

と言うと、先生が慌てて

「ケイティ、それはダメだよ。

彼と彼の国は関係ないんだ。

〇〇はあとで私の所へ来るように」

と 話は終わりました。

そして彼は先生に諭されたのか

彼女に携帯を返して謝って

一件落着となりました。

 

ところが、またまた事件です。

ラマダン(イスラム教の断食期間)の

ある日、コースで1番礼儀正しい大人しい

バングラデッシュ人の生徒が、

そのチャラ男のフィジアンを殴った…

という噂が飛び込んで来ました。

 

「ラマダン」はイスラム教の断食期で

その期間は、日が暮れるまで何も

口にしてはいけない事になっています。

イスラム教徒の若いバングラデッシュ人達

その期間、イライラしがちです。

(↑とても分かりやすいので、

引用させて頂きました。詳しくはこちら↓

http://arabiiki.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-f2f2.html

 

いくらお腹が空いてイライラしていた

とは言え、その大人しく礼儀正しい彼が

人を殴る。。なんて、よっぽどの事だ

と言うことになり、フィジー人の

チャラ男くんは、卒業はさせてもらった

ものの、人格、素行不良という事で

永住権の申請は出来なかったと

風の噂で…(実は殴った

バングラデッシュ人から)

聞いたのでした。。。