娘、バイオリンを始める♪ | オーストラリア子連れ冒険記

オーストラリア子連れ冒険記

シングルマザーになり損ねた脳腫瘍を患った日本人ママが、子ども二人を連れてのオーストラリア珍道中冒険譚。

5歳でオーストラリアに

連れてこられた娘は、以前も

書かせて頂いているのですが

英語の世界で怯え、ワンオペで

バタバタしている母の私にうまく

説明出来ずに、私の前では、

嘘の良い子を演じていました。

https://ameblo.jp/keilun/entry-12462384487.html

 

https://ameblo.jp/keilun/entry-12462582350.html

 

 

その、娘の苦しみに、私が

気づいていない時期に、

「バイオリン習いたい」と

言い出しました。

毎週 金曜日の朝、学校集会

(Assemblyアッセンブリー)

校長先生と全校生徒で開かれていました。

そこで、ロシア人のバイオリンの先生

率いるバイオリングループがいつも

みんなの前で演奏していて、うまい子は

ソロで演奏させてもらっていたり

とても華々しく見えていました。

日本では活発で自信に溢れていた

のに、オーストラリアに来てから

大人しく引っ込み思案になってしまった

娘には 良いきっかけかも??と

軽い気持ちで、放課後クラスに見学に。

 

ロシア人の40代の厳しそうな女性が

片言の英語で子供達を教えていました。

この時点で、「怖そうな先生だし

大丈夫かな〜?」という印象でしたが

バイオリンは月$50(約4000円)で

貸し出しているので、続けるなら

それから、自分用を買えばいいから

とりあえずやってみる?と言われて

娘はウキウキ始める事になりました。

 

それから しばらくウチでも

借りてきたバイオリンをギコギコ。

ギコギコ。。ギコギコ。。。。

(本当にこんな音なんです〜)

 

お迎えに行ったある日、先生に

「全然うまくならないのですが…」

と話してみると、「じゃおウチで

個人レッスンやってあげるわよ。」

と言ってくれて、週1回、安い料金で

ウチまで個人レッスンに来てくれる

ようになりました。

怖がりの娘がなぜかその怖い顔の

厳しい先生を気に入って

ウチに来てもらうのも嫌がらず

2人でギコギコ始めました。

その先生のバイオリンの音色は

滑るように美しく「本物だ〜!」

という心が洗われるような音色でした。

娘もいつかこんな音色で演奏

できるのかな〜と期待が高まります。

 

私は、一生懸命やっている娘の

バイオリンの音が いつまでたっても

「ギコギコ」「ギコギコ」「ギコギコ」

 

後ろで、コッソリ吹き出していました。

「…っぷぷ…」

すると、先生 すかさず

「あなた!! 笑ってるけど

やってみれば音を出すだけでも

とても難しいのよっ!」

とピシリ!!

ギコギコが少しづつ音らしく

なっていきました。

「この子は、とっても耳がいいわ!」

と なんだかとてもご機嫌で

2人ともニコニコ。。。

(なんか上手くなってないけど

ま、2人がご機嫌だし、いっか…)

 

こうして、厳し〜い先生と

オーストラリアで自信を失った

ダメダメ娘の奇妙な友情が

始まったのでした。。。