日本から海外に出る出来のいい女性達 ♪ | オーストラリア子連れ冒険記

オーストラリア子連れ冒険記

シングルマザーになり損ねた脳腫瘍を患った日本人ママが、子ども二人を連れてのオーストラリア珍道中冒険譚。

英語学校で半年、英会話を勉強して

何となくオーストラリアに馴染んだ頃

アラサー独身日本人女子達が、

なんとか永住権を取って

これからもオーストラリアや

海外で生きていきたいと話して

いつも進路を模索していました。

 

その女子達は、日本でも

国立や有名大学を卒業し、

立派な会社で真面目に働いてきた

出来の良い女子達で、

英語もアッパーレベル、

他の言語も嗜んでますという、

レベル高く外見も美しい

アラサーの女子達でした。

プライドも意識も高い彼女達が

日本のエリートとして一生懸命

働いて、30才近くになると、

急激に女性としての価値が

一気に急落する日本社会の現実に

息苦しくなったのは

想像に難くないです。

普通の男性より能力も高いのに、

30前に独身でいると、

仕事を楽しんでいるだけなのに

人間として欠陥があるように

嘲笑されたり「お局様」などと

呼ばれて、鬱陶しがられるなんて

たまったものではないと思います。

 

若い頃の私は出来も悪く、

意識もプライドも全く低い女子で、

「早く結婚して家を出る」ことしか

考えておらず、24で早々に結婚し、

すぐに子供を作って

専業主婦になった為に、

出来の良い彼女らと、

立場は全く違いましたが、

共学の進学校の理系クラスで

大学受験を一応経験し、

男子ばかりの理系の大学に

通っていたので、出来のいい

女子の気持ちは、周りの同級生を

見ていたので痛いほど分かります。

「女子」として特別扱いされて

育った訳でなく、大学卒業までは、

しっかり男女平等に闘わされて

その後、社会では

「女なんだから子育て

しっかりしてればいいんだよ」

と戦力外通告。

出来のよくない私には、

逃げ道として大変ありがたい

申し出でありましたが

出来の良い闘争的な女子には、

かなりがっかりする

現実だと思います。

 

彼女達の話を聞いていると、

30近くになり不倫のお誘いが

急に増えたり、親や周りから

「そろそろ結婚したら?」などの

プレッシャー等、仕事はますます

忙しく、寝る間もなく働いても、

周りはそれ以外の

女としての期待をかけてきます。

これでは、仕事を楽しめる

状況ではなくなります。

しかし、年がいくにつれ、

彼女らの目も肥えていて、

そこそこの人では

満足出来なくなっています。

そのような息苦しくなった

仕事の出来る女性達が

ワーキングホリデーを使って、

海外で一休みしたくなる気持ちは

よーく分かりました。

そして一旦海外に住んでしまうと、

「世間様に恥ずかしい独身娘」は

「海外で英語を使って生きる娘」

となり、親も周囲への体裁が、

気にならなくなるのか?

煩く言わなくなり、

(これは気分的にものすごく楽!)

年齢も、こちらでは特に気にされず

気持ち良く、自分のペースで

仕事や余暇を楽しめます。

こうなると、年齢で行動を制限される

日本よりも 海外は暮らしやすくなり、

「永住権欲しい…」

「海外でずっと暮らしたい」

となるのは当然だな〜と

心から共感出来るのでありました。