オーストラリアで永住権を取る?! | オーストラリア子連れ冒険記

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シングルマザーになり損ねた脳腫瘍を患った日本人ママが、子ども二人を連れてのオーストラリア珍道中冒険譚。

どんなに出来が良くても

オーストラリアで永住権を取る

のは、なかなか難しいです。

永住権を取ると、市民権と

同様の権利が発生して

健康保険は無料、仕事も

オーストラリア人として

雇ってもらえるので、

こちらで長期間住むには

必要不可欠なビザなのです。

 

オーストラリアは 慢性的に

人口が足りず、毎年、海外から

移民を募らないといけない

多国籍国家ではありますが、

治安がとても良く、法や環境が

整った先進国であり、気候も良く、

世界中の国の人たちが

オーストリアのパスポートを

欲しがっています。

 

そこでオーストラリアは、

移民を選ぶ有利な立場にあり、

「能力が高く、若く健康で、

正しい家族を作り、後々、

たくさんの税金を払って、

オーストラリアに

利益をもたらし、

貢献してくれそうな人」

から永住権を渡していきたい

と考えています。

 

オーストラリアの永住権は

ポイント制です。

オーストラリアのその時々の

需要と供給によって、

ポイントが高くなったり、

有利な資格や仕事も

変わってきます。

永住権の取り方には、

様々な方法があり、

日本(自国)での経験を考慮して、

ビジネスサポートをしてもらって、

その会社やお店で働きながら

ほとんど滅私奉公を2年すれば、

その後永住権を申請できるという

(スポンサーVISA)や、

大学や専門学校に通い、

資格や仕事のオファーをもらって

自力で取る方法(卒業ビザ)

オーストリアに必要な職業で取る

(技術独立移住ビザ)、特別な才能

(芸術、スポーツ)があり、自国で

既に認められている(タレントビザ)

投資永住権(2億円以上の資産投資)

4年以上の婚約や内縁関係

(デファクトビザ)など

何十種類もあるそうです。

 

お金をかけずに、英語も

ネイティブ並みに上達して、

人生オールグッドな方法は、

こちらの男性と恋をして、

デファクトVISAをもらうことです。

かくいう私も、オーストリア人の

ちょっとダサめのおじさんから

「オーストリア人は人生で

2人VISAのサポートを

してあげられるんだよ。

僕はもう1人サポートしたから

あと1人だけサポート出来るんだ。

僕の彼女にならない?」と

誘われました。

丁重にお断りしましたが、

そのおじさんは、その後、

中国人のシングルマザーを

VISAサポートして、

彼女にしていました。

 

それを狙って付き合う

東南アジア人女性も多く

オーストラリア国籍の

若い男性は騙されていないか?

そこも慎重になります。

ビザが取れた途端、

逃げてしまうビザ狙いの

女性も多いからです。

資産家の若い男性は、

特に結婚には慎重です。

知り合いの中国人の女性は、

自分のVISAが切れるので

オーストリア人の彼に

デファクトVISAをサポート

して欲しいと頼んだ所、

彼の弁護士から

「財産は一切望まない」

という書類にサインしなければ

サポートは無理と言われたそうです。

 

日本での経験があって、

学校に行き直すほどの

経済的余裕がない場合は、

働きながら申請できるので

スポンサービザが一番良い方法です。

ただスポンサーしてくれる会社を

探すのは至難の技です。

そこで自力で取れる

技術独立移住ビザなのですが、

これは、オーストラリアに不足の

分野しかリストに載らないので

その時々の、オーストラリアの

経済状態にもよります。

 

⌘ 技術独立移住ビザ ⌘参考⌘

(現在はもっともーっと基準が

高度になり、英語点数は特に

厳しくなっているそうです。

内容はその時の政治状況により

しばしば変更されるので、

正確な情報が必要な方は

必ず移民専門の弁護士さんに

アドバイスをもらってください。)

 

1.年齢ポイント

18−24歳… 25点 

25−32歳… 30点

33~39歳… 25点 

40−44歳… 15点

45~49歳… 0点


2.教育ポイント

オーストラリアで2年以上の

フルタイムコース修了し

Diplomaや専門資格、

学位取得した… 5点

オーストラリアで学士号取得し

4年研究プログラム後、

アッパーセカンドクラス以上

の成績で修了…10点

オーストラリアで2年以上

フルタイムコース修了し、

博士号(PhD)取得… 15点

上記にあてはまらない…0点

 

3.英語力ポイント

IELTS ジェネラルで

各セクション7以上…20点

IELTSジェネラルで

各セクション6以上…15点

上記に当てはまらない…0点

 

4.職業ポイント

職業A(学士号以上レベルの仕事)

…60点

職業B(学士号レベルの仕事)

… 50点

職業B(Diploma以上の仕事)

… 40点

職業Aで過去4年の内3年以上の経験

…+10点

職業Bで過去4年の内3年以上の経験

…+5点

 

5.人口過疎地ポイント

都会でない田舎に2年以上居住、

就学でポイント加算

 

6.ボーナスポイント

⚪︎リスト(オーストリアに足りない職業)

に載っている職業でオーストラリアで

実務経験半年以上…+5点

⚪︎1千万円以上の資金投資1年以上…+5点

⚪︎オーストラリア主要貿易国(日本含む)

で学士号...+5点

⚪︎NAATI(通訳翻訳)でTranslatorまたは

Interpreter以上…+5点

 

これを合計して、現在は

120ポイント以上で申請可能です。

 

このポイントを見ていくと、

オーストラリア政府は

 

「 18~39歳 の 英語の堪能な

博士号レベルの高学歴または

経験のある健康な若者。

(健康保険は使われたくない)

出来れば実務経験があって

すぐ高給が稼げる(すぐに

高い税金を納めてくれる人)」

 

を求めているのが分かります。

 

当時は職業Bのリストに

「寿司職人、パティシエ、会計士

日本語教師、ITエンジニア」

などがありました。

その当時、美味しい寿司も

デザートのお店もなく

数字に弱いオーストラリア人は

会計士も不足していた

のが分かります。

寿司職人は 1年コースの

調理師コースに行くだけで、

永住権が申請出来ていました。

数人の英語学校の生徒は

永住権取得だけのために

「シェフコース」の専門学校に

通っていました。調理師コースは

毎日何時間も立って調理をする

なかなか本格的な、

調理師経験のある人向きの

コースだと聞かされ、

魅力的だけれども

調理師は大変だな〜と

思っていました。

専門職のコースは大体

安くても、インターナショナルの

生徒には、1年100万円以上の

授業料がかかります。

その学生ビザの間は、

週20時間までしか働けず、

英語での卒業はなかなか大変で

生活も苦しくなります。

 

そして最悪なことに、

コースを修了する前に

突然、政府の意向が

変わってしまうことが

あるのです。

例えば、その当時不足していた

「寿司シェフ」が、もう十分

過剰になったようで、

1年間だけの調理師コースで

永住権を申請出来る「予定」

であったのに、政府が突然、

「調理師コースは、

2年以上のDiplomaレベル以上

でないと申請出来ない」

に変更してしまったので、

そのコースの人達は、経済的に余裕が

ある、あと1年分の授業料が

追加出来た人は、チャンスがありましたが

授業料1年分ギリギリしか

用意していなかった人達は、

泣く泣くまた他の方法を考える…等

政府の決定に振り回される危険性も

よくあることなのです。

この実際にあった出来事から、

「予定は未定で確定にあらず」

政府の意向が変更されても

後悔しない柔軟な人生計画が

必要だと思うのです。