貼り箱工房Forest (有)金森紙器のスタッフブログ -19ページ目

貼り箱工房Forest (有)金森紙器のスタッフブログ

岩手県南で唯一!オリジナル紙箱を1個から!一関の紙器工房です。
マルシェ出店情報やお客様の別注オーダー品を紹介しています!

東北も「梅雨明け宣言」の発表とともに夏本番!ですね。
弊社でもご注文をいただき作成するに伴い季節感をシミジミ体感することがあります。

平泉にある「ちょうちんの店 平泉屋」様
http://www.shokokai.com/hiraizumi/ippin/index.php?m=d&s=19


様々な提灯のサイズに併せた箱を製作させていただいていますが今回はその第一弾です。


通常より厚めのボール紙を使用し、蓋には多少やけ気味感をだした風情ある「御提灯」のレッテルを貼り完成です。


地元の菓子舗様から夏菓子の箱のご注文をいただくのと同じように
平泉屋様からご注文をいただくと暑さという体感以上に夏が来たなぁと思ってしまいます。
ご注文ありがとうございます!!

7月も中旬となり夏菓子も店頭をにぎわす季節です。
やはりこの時期は、丁度良く冷えた「水菓子」(水ようかん・ゼリー)が食べたくなりますね!
弊社貼箱工房にも通常の貼箱に加え夏菓子用のギフト系の詰め合わせ箱のご注文が多くなってまいりました。(感謝!)


《写真説明・貼箱下準備》
今回は週末に週明け短納期ご依頼分が殺到した為、休日返上で気合いを入れて製作の下準備をしました!
写真は化粧紙を貼る前の裸箱(元ボール紙を展開サイズに裁断し、折罫線を入れ四隅をカットした状態)と化粧紙です。
ここから四方を立ち上げ箱の形にし、化粧紙を一つ一つほぼ手作業で貼り付けます。
(完成品はお得意様のUP許可をいただいてからご紹介しますね)

 

東北も梅雨に入り湿度が高くなる時期ですね。
この時期の貼箱の取り扱いが1年の中でもっとも難しい時期です。

紙の特性として気温が上がるほど柔らかく、寒くなると堅くなります。これに加えこの梅雨時期で普段以上にジメジメと湿度が加わりますと、紙はこの湿気を吸収します。

貼箱の場合、この時期の保管方法に注意が必要です。
化粧紙の種類によっては、まれに紙が湿気を必要以上に吸収しシワが発生する場合がございます。
この状態のままで気候の変化で湿度が下がりますとこのシワが浮き出たままで乾燥し残ってしまいます。

写真は弊社の実験で4月に作成した異なった紙質の貼箱を数点、
直射日光の当たらない湿度もそれほど上がらない部屋と、湿度の高い(高いときで70%以上になる)締め切った和室に置き、1ヶ月間経過を観察した箱のうちの1点です。

写真のように、湿度が必要以上のあがったり下がったりする部屋に置いた貼箱の中で1点だけシワが発生し、筋となって浮き出た部分が元箱から剥離している箱がありました。
今回の実験ではあえて極端な環境を設定して実験しておりますが、保管状況によってはまれにこの症状の発生する可能性があることをお伝えできたらと思います。

傾向として、水蒸気の多く発生する厨房や作業場、湿度の高い和室の畳の上、コンクリートなど汗のかきやすい床の上での保管は長期間同じ状態での保管でシワの発生率が高くなっています。

弊社でも、こういった問題が発生しないよう研究やテストを繰り返しておりますが、
「高温多湿を避け、直射日光の当たらない場所での保管」をお願いします。
また、あらゆる保管状況を想定し、品質保証期間を納品日より3ヶ月とさせていただいております。
どうか、ご理解をいただきますようお願いいたします。

また、梅雨時期のこの状況下での貼箱の品質保持の為、
製造環境が弊社規定の高湿状態を超えた場合、品質保持の面からその日の製作をお休みする場合がございます。
お得意様におかれましては納期に余裕を持たせた上でのお早めのご注文をお願いする次第です。

弊社工房オリジナル品のご紹介です。

書類ケース・大
サイズ425m×270×60mm

冠婚葬祭などでは案内や名簿をはじめ、記帳や電報、領収書等々様々な書類が使用されます。
これらを一つにまとめて保管しておくケースのご提案です。

多くの資料などを入れても重さに耐えられるように、箱自体のボール紙を2重にしてから化粧紙を貼りました。
使用した小間紙は川島商事さんのスター小間紙より使用。
弊社オリジナル商品では定番の高級感のある木彫り系のカラーバリエーションから今回は黒系を使いました。
角度によっては茶色系に見える所もなかなか良い感じです。
黒のボールを使用し内側も黒にすることで高級感を出しました。

今後、A4サイズの書類を保管するケースなど企画して参りますが、ユーザー様のご希望サイズにも対応いたします。
もちろん、オーダー数は1個から可能です。

*今回、箱の写真撮影に際し敷き紙には東山和紙の
「金彩引き もみ紙」を使用させていただきました。

「大根コン・プロジェクト」様からのご注文の箱。
縦×横×高さ(42×42×42mm)の小さくて可愛らしい箱。
弊社で作成しているオリジナル箱で現時点では最小かもしれません。
両面「白」のボール紙を使用し内側も白にしました。
今回は小ロット対応の針金を使ったホッチキスタイプのステッチャー止めではなく、
四隅はホットメルト接着を用いて一隅一隅手作業で接着しました。
この方法での作成ならば本当に必要な少数・端数数量にも対応できます。

文末となりましたが、
今回発生した熊本地震による被災さらた方々のこれ以上の被害が発生しないことを祈っています。