おはようございます。小野敬子です。
徐々に暖かくなって、朝がとても楽ですね。
私の目覚めてすぐの朝の呼吸ルーティンは、野口整体で教えていただいた「邪気吐出法」と「正気吸入法」時間があれば「脊椎行気法」です。
一通りやると、体が起きてすっきりします。
特に、みぞおちを押し込みながら口を大きく開けて上半身を倒していく「邪気吐出法」をすると、あくびや涙や鼻水がだーっと出て、身体が洗われるようです。
身体が洗われた後、「正気吸入法」で新しい空気を身体に取り入れると、1日の始まりがとてもさわやかです^^
さて、歌う時の呼吸について。
あなたは、どのように捉えているでしょうか。
赤ちゃんの時は何も考えずに自然な呼吸をして、めちゃくちゃよく通る声で、声枯れすることもなく泣いていたはずですよね。
それが、腹式呼吸をしようとすると、お腹が出るのは息を吸う時なのか吐く時なのか、どっちだったっけ?なんてわけがわからなくなっていませんか。
いつもお話するのは、基本の呼吸を知った上で、さらに歌の呼吸を理解して使っていきましょうということです。
基本の呼吸とは、横隔膜の上下運動によって起こる肺の空気交換です。
吐く時にきちんと肋骨が閉じて、吸うときは肋骨が開きます。
肋骨を閉じると横隔膜が上がり、息を吐き切ることができます。
これができているかどうかチェックするには、風船を膨らませてみるといいですよ。
私もこの呼吸を教わった時に、風船を1パック買って練習してみました。
最初は結構きついです。
これほどまでに普段の生活の中で息が吐けていないんだ・・・とびっくりしてしまいます。
最初は風船を使って、息を吐く、吸うということを運動として身体に思い出させることが必要です。
現代の生活の中で、ほとんどの人が呼吸が浅くなっていると言われています。
横隔膜の上下運動ではなく、背中の筋肉を使って肩で息をしたり、口が開きっぱなしになったり、浅い呼吸につられて無理のある姿勢になってしまう場合があるので、この基本呼吸はとても大事です。
そして、この基本の呼吸ができた上で、歌の呼吸を理解していきます。
歌の呼吸とは、一定の圧力で継続して息を吐き続ける呼吸です。
肺に吸った息がすぐに出ていかないよう、支えという名の圧力をかけながら吐きます。
レッスンのエクササイズでは、肺に息が入った後、その肺のサイズを保ったまま息を吐いてもらいます。
そうすると、おへその下の一点に強い力を感じるはずです。
その力に抵抗するように、内側から力を加えながら吐いていきます。
身体が覚えてしまうまで練習していくと、歌うときには自動的にできるようになります。
これが歌の呼吸です。
カンが良ければ、1ヶ月もしたらできるようになります。
歌の呼吸と、基本の横隔膜呼吸を、頭の中で分けて整理してみると良いですね。
お世話になったスポーツトレーナーさんから、「歌い手の方は、肋骨が閉じていない人が多いので、歌の練習をした後は、風船を膨らませておいてくださいね」と言われたこともあるくらい。
歌うときは歌の呼吸を、普段の生活の中ではしっかり基本の横隔膜呼吸をしましょう。
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