深沢仁
ポプラ文庫ビジュアル
⭐️⭐️⭐️⭐️
注 こちらはボーイズラブジャンルではございません
青春
ファンタジー
鬱
繊細
短編
若干のBL味が感じられる繊細で
ノスタルジックな雰囲気の
不思議なお話達です。
5つのひと夏ごとの
登場人物の違ったお話が収められています。
1つ目の『空と窒息』
同級生の2人は今後の彼かに余韻を残すフェイドアウト
2本目の『昆虫採集』
弟が徐々に堕ちていく様を
姉が自覚なく隣で目撃していくヤンデレ要素の話
1.2.共にフェイドアウト感がある
今後の彼らがどうなっていくのか
妄想が膨らんでいきそうな余白が凄い
(勝手に薄い本とか作れそうな…)
3 『宵闇の山』
ネタバレできません
ゴメンね
ぜひ読後 ホッコリしてね
個人的に私が一番好きなお話かな
このお話を読むためだけに
コレクションルームに保管しておきたい本に
なりました!
読み終わって感じた
切なさ、多幸感
ぜひ皆んなにも感じてもらいたい。
そして薄い本を書きたい
この気持ち
ちなみに
4『生き残り』
5『夏の直線』
はBL味はありません
4は高校生の男女カプの
キュンキュンする王道恋バナ
5は父と子の不思議な邂逅であり
修復や再生
いずれにしても
ひと夏の短くも深い体験記
ここまで読んでお気づきだと思いますが
タイトルの
『この夏の〜』は
強調表現でしょうね
本当に言いたかったのは
『この夏のこともどうせ忘れる
…ううん!!そんな訳ないだろ
絶対忘れる訳ないよ!』
これがホントのタイトルなんだろうね〜
ぜひ 読んでみてくださいね。