認知症祖母との日々 苦労も、楽しみに | 〜えん(縁)もたけ(竹)なわ〜

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祖母の介護に約10年関わっていました
竹藪を活かして、認知症の人の『居場所』と『出番』と『役割』づくりに取り組んでいました。
 祖母の介護体験のシェアをさせていただき、介護されてる方が少しでも楽に日々楽しく過ごされますよう願っております

認知症祖母との日々
 
苦労とは何か
まぼろしであるとも言われています
自分が思っているだけで、勝手につらいと思っているだけなのかもしれないです
プラスとはならない考えです
それ以上の苦労の人はいないのか。自分が勝手に苦労と思っているだけかもしれないです
 
認知症祖母との日々、祖母が認知症になったころが一番辛かったです
心身元気であった祖母
その祖母がみるみるうちに色々なことがわからなくなります
いろいろなことができなくなっていきます
思うようにならないことが増え、祖母はうつ状態。周りに八つ当たりの日々です
 
この先認知症が進行していくと、祖母はどうなっていくのか
祖母が介護が必要になっていくと私の生活もどうなるのか
先行き見えない不安も多い日々でした
 
そんななか、職場から
「認知症の人と家族の会」
をご紹介していただきました。
さっそく電話をさせていただきました。話をひたすら聞いていただきました
祖母が認知症になり辛かったこと。
日々の不安。この先の不安、たくさん聞いていただきました
認知症介護のご家族を介護されていた方から聞いていただくことで、私だけではないのだ、と肩の荷が大きくおりました、親身になってくださる方の存在が大きな安心につながりました
 
その後、認知症の人の介護家族の集まりに参加をさせていただきした
様々の状況の方がおられます、認知症も十人十色と言われます
それぞれのお話を伺ううちに、私だけではないのだ、と思われました
 
また、いろいろな方の体験や悩みをお伺いするうちに、自分の境遇の恵まれている面にも気づかされます
それぞれのご苦労から、私ももう少しがんばれるのではないかと元気もいただきます
そうすると、苦しみでいっぱいであった私の思いも、今できること、なにをすれば状況が良くなるのか考え行動することができるようになっていきました
 
祖母の部屋が片付いていなければ少しづつ掃除
祖母の生活に楽しみがないのであれば、金魚を飼ったり、好きな畑に出るようにしたり、少しずつでも楽しみの時間を作っていきます
食欲がなければ、お年寄りでも食べやすいものを会の方にお聞きし、祖母に食べてもらったりしてもらいました
 
だんだん祖母の笑顔が増えてきますと、苦労は消えていきます
以前と同じ状況でも楽しみが増えていきます
 
祖母の介護を通して、人間力が鍛えられたと感じられます
苦労と思う状況となっても、その状況をばねとして楽しむことができるようになったと感じます
人生いろいろ
そんな彩り豊かな見方をさせてもらえた祖母の認知症に感謝です