男子の場合の三決戦もモチベーションが難しいという。
ましてやそれより体力の劣る女子、そして中2日という日程での勝負はどうなのだろうか
カナダーフランス戦。120分の激闘の後に敗れたカナダ、あと1歩のところで日本に敗れたフランス、それぞれ問題があったろう。
前回このカードはキプロスカップ決勝で実現したが、このときは2-0でフランスの完勝に終わっている。
試合はお互い疲れが見え、静かな入りだった。どちらかといえばフランスが攻め、カナダは守りながらカウンターを狙う。
フランスもNecibが動きまわるがなかなかチャンスが生まれないなかでカナダ14分、Sinclairがファーストシュート、さらに26分、中盤カットでカナダ、Sinclairにパスででシュートをフランスが抑える。
しかしフランスも31分にボックス内でNecibにチャンス、33分には右サイドを割られるがラストパスをカット。
後半、いよいよフランスの攻勢
48分Tomisの右サイド突破から折り返してNecibのシュートは間一髪セーブ
どちらのベンチも交代は早め
フランス54分にAbily カナダ55分にKyle投入。60分に今日不調のDelieに代わり、フランスLe Sommer投入。
すると61分、Tomisがまたも右サイドを突破してボックス内に入り込み、折り返してThineyのシュートはポストに阻まれる
セカンドボールを強烈なNecibのミドルもDFが身体をはってセーブ
63分抜け出したTomisのシュートはクロスバー
65分、Thineyが左サイドから完全に崩してLe Sommerのシュートまでポスト
まったくカナダに何が味方しているのか
さらに69分、フランスのCKにFrancoのシュートもかろうじてDFがカット
77分、またもFKから揉み合いの中こぼれたボールをFrancoシュートもまたしてもGKセーブ
80分、BompastorからAbilyにつなぐもダメ。85分、オブストラクションをカナダがとられて、アメリカ戦と同じく、ボックス内での間接FKとなるが、フランス、絶好のチャンスをふかす
88分、BompastorのクロスからLe Sommerヘッドもバーの上、フランスは完全に攻め疲れ状態
そして90分に後半初めてといっていいほどカナダが攻めあがり、さらにアディショナルタイム、もうフランスは防ぐ力が残っていない中、完全にフリーになったMathesonがゴールして1-0で試合終了
カナダはまさに、精神力なら日本に勝るかもしれないような「なでしこ魂」で勝利を得た。
フランスは日本に続き、攻めまくって負けるという悪夢を見た。
あえて問題点を述べるとすればこのようになるだろう。
フランスは今大会、いつもならLe Sommer1トップでサイドにDelie、Tomisのフォーメーションだが、Delieを1トップにして、後半に本来のセンターフォワードのLe Sommerを投入した。
しかしこの2戦ともに、Le Sommer投入のときには相手は、ゴール前で守備一辺倒になってしまっており、決定力をもっているとはいえスペースのない中ではLe Sommerの投入の意味は半減していたであろう。
カナダにここまでの飽くなき勝利への執念を植えつけたのは、やはり負けた経験や悔しさであった。
新星でいきなりワールドカップ、キプロスカップ、EURO予選と破竹の進撃を遂げたフランスには、やはり負けた悔しさが不足していたというのはベタ過ぎる感想だろうか
ともあれ、フランスはワールドカップに引き続いて三位決定戦で敗れた。
この経験でさらにメンタルでも強い強豪となっていくことを期待してやまない。
エンディングはカナダ出身の大歌手セリーヌ・ディオンのカナダ国歌、フランス語版
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