USAが日本に負け、アルガルベカップの防衛に失敗した翌日、今度はカナダがキプロスカップの防衛に失敗した。
順位決定戦結果
カナダーフランス 0-2 イングランドーイタリア 1-3
フィンランドー韓国 1-1(PK6-7) オランダーニュージーランド 2-2(PK4-2)
スコットランドー南アフリカ2-0
順位は以下の順
フランス、カナダ、イタリア、イングランド、韓国、フィンランド、オランダ、ニュージーランド、スコットランド、南アフリカ
カナダーフランス決勝は、序盤はボールの奪い合いだった。しかし28分、フランスが右サイドからのクロスでシュートを打ったくらいから、フランスの攻勢が始まる。
29分、フランスのFKからシュート。
フランスは前線からプレスをかけ、32分、カナダの陣内でFWのLe Sommerが相手のボールを奪い、Delieがドリブルでシュートまでもっていき先制点
先制点を奪えば、イングランド戦のようにフランスはラインを下げる。そして前線から追いまわし、ボールを奪うか網にかけて、そのままパスでカナダ陣内へ攻める。
個人技術が高く、カナダはボールを奪えず、パスを重ねながらフランスはバイタルエリアまで侵入する。
カナダはほとんど攻撃ができず、フランスへのボール配給係になってしまう。
前半終了0-1
後半開始からフランスの本格的なパス攻勢が始まる。カナダはこの優雅な攻撃を止められない。危なくなると躊躇なく後ろにパスをしてまた攻めていく。
56分、フランス左サイドの攻撃でなかなかフランスを止められないカナダはタックル、しかしそこはPKエリアの中。カナダにイエローそしてフランスのPK。Necibがそれを決めてフランス2点目。
2点のリードでフランスはさらにラインを下げる。完全なカウンター。その網を突破できないカナダはバックパス、そしてダイレクトに放りこむが、スペースをふさいでいるフランスは難なくマイボールにしてしまう。直線的なカナダの攻撃はフランスのフォーメーションを突破できず、パスをしてもパスのトラップが悪いので、そこでフランスにボールを奪取される。フランスにチャンスが来るがシュート失敗、3点目はゲットできず。
この流れを全く変えられず、とうとうフランスの流れのままゲームセット。カナダのエースShinclairはまともなシュート1本も打たせてくれなかった
アメリカが日本に負け、カナダはフランスに負けた。ラン&アタックの北米女子サッカーがどこがルーツなのか知らないが、イングランドの流れを汲んでいるのだろうか
この2日間は北米、北欧型サッカーの凋落の日であった。
多分このままでは北米は世界で勝てなくなるだろう。パス、トラップ技術を高めなければならない。しかし誰がそれをやるのだろうか
だが、世界の流れは速い。日本がワールドカップで勝ってからまだ1年も過ぎていない。北米が今のスタイルを進化させる日も来るのかもしれない。それは、北米がサッカーという文化に本当に目覚める日かもしれない。
今日のエンディングはモントリオール。カナダはフランスとの縁が深く、特にケベック州は英仏バイリンガルの街で知られ、中でもモントリオールはカナダのパリと呼ばれている。
そのモントリオールの誇るモントリオール交響楽団を世界に誇るオーケストラにしたのはフランス系スイス人のシャルル・デュトワ。彼の指揮でラヴェル作曲『ダフニスとクロエより朝』の美しい音楽をお聴きください
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