ある会社の新人採用面接の面接官を務める機会がありました。
現在の学校での専攻に進んだきっかけを話してもらったところ、「授業を受けて、こんな面白いことがあるのか!と驚いたのがきっかけです。」と話してくれました。
私も学生時代にそんな経験があるので嬉しくなり、どんな面白いことがあったのか、聞いてみたくなりました。
「どんな面白いことがあったのですか?」と質問したところ、その学生はとたんに口をつぐんでしまいました。
しばらく待っていたのですが、「すみません、忘れました」との答え。
「授業で面白いことが聴けた」と答えさえすれば上手く行くと、誰かに教わったのかも知れません。
授業で、大学生活で何を面白いと思うかは人それぞれで、どう感じないといけないという正解はありません。
就職活動は大変ですが、初めから、小手先の対応方法を身に付けるのではなく、自分はこう考えたのだ、こう感じたのだということを表現する場として活用して頂けたらと思います。
これは、就活生に限りません。
自分の気持ちを差し置いて、こう言っておけば無難だとか、こんな風に行動したら批判されないということばかり考えていると、自分が本当はどうしたいのか、分からなくなってしまいます。
年を重ねるとしがらみが増えて行きますが、せめて若い頃は、自分の気持ちを正直に感じてもらいたいと思います。
そして、私はいつまでも若くありたいと思っています。