働き方に関する本を書いています。
2021年4月頃、電子書籍+オンデマンド(紙の本)で出版予定です。
ここでは、その内容の一部、関連する内容についてご紹介して行きます。
**********************************************************
理想の働き方を実現すると決めたからには、早速行動に移しましょう。行動するには、これからの予定を立てる必要があります。確実に実現するには、具体的な予定を立てた方が良いでしょう。
●数年先までの自分との約束
例えば、3年後に今の職場を退職して、独立開業するといった目標を立てるとします。では、独立・開業に必要なことを、考え付く限り並べ挙げ、それを実施する時期を決めるのです。例えば、キャリアコンサルタントとして独立したいと考えたとします。必要なこととして、以下のようなことが挙げられます。
① 資格取得
② どのような仕事があるのかを調べる
③ 既に活動している方から話を聴く
④ 自分のことを広く知ってもらう
⑤ 独立して働く環境を整える
他にもあるかも知れませんが、取りあえずこんなところでしょうか。資格取得は必須ではありませんが、あった方が望ましいものです。キャリアコンサルタント試験の合格率は50~70%ですので、それほど難しい試験ではありませんが、それでもきちんと準備しないと合格できせん。試験の日程を調べて、いつ試験を受けるのか、いつ勉強を始めるのか、予備校に通うのか、通信講座を利用するかなど、色々なことを決める必要があります。
以上のことが決まったとして、勉強時間を確保する必要があります。通信講座とスクーリングに加えて、学科試験の勉強に200時間程度必要と言われています。また、実技であるロールプレイは、養成講座で行うだけでは不十分で、有資格者の協力を頂きながらの実践が必要です。私は、1回2~3時間の勉強会に10回程度出ました。
このようなことを考慮して、試験までに毎日どの程度の勉強時間を取る必要があるかを見積もって、これが確保できるかどうか確認する必要があります。仕事やその他の用事との兼ね合いで、非現実的な予定であれば、無理して詰め込むのは良くありません。どこかで疲れ切ってしまい、日々の生活にも支障をきたすことになるでしょう。思い切って次の試験まで延ばすという決断も必要かも知れません。
これと並行して、キャリアコンサルタントの仕事について調べておく必要があります。どこでどのように働くのか、収入はいくらくらいか、仕事内容はどんなものか、やりがいや喜び、忙しさ、大変な点など、すでに活動している方から話を聴くのも良いでしょう。このようなことを通じて、「本当にキャリアコンサルタントになりたいのか? キャリアコンサルタントになって何を実現したいのか?」が段々明確になって来ると思われます。
自分のことをよく知ってもらうとか、独立して働く環境を整えるなどのことは試験に合格してからで良いのですが、試験に合格してほっとすると、その後何もせず、資格を持っているだけという人が多いのも事実です。何故資格を取りたいと思ったのかを忘れないうちに、次の行動につなげることをお勧めします。キャリアコンサルタントで中小企業診断士の森田昇さんが書かれた『売れる! スモールビジネスの成功戦略』(明日香出版社)には、具体的なことが沢山書かれており、非常に参考になります。