俳優座の「のがも」観てきました | ケイジのB

ケイジのB

50歳を過ぎて、役者目指してただいま奮闘中です。

 俳優座の「のがも」観てきました。古典と言われるお芝居を観るのは久しぶりです。しかもイプセンは、あまり観ないので、とても興味がありました。今回の「のがも」は、既に全ての回が「売り切れ」だそうです。僕は初めて見たのですが、アフタートークでも話がありましたが、一幕では、ヴェルレ家のパーティーらしいのですが、演出で、二幕のエクダルの家のシーンから始まり、そこに一幕のヴェルレ家のパーティーを絡めることで、貧富の差を描いたという話を聞いて、成る程と思いました。悲喜劇である「のがも」を観て、今の日本に当てはまるような気がしました。周りの人に振り回されて自分自身を持っていない、だから、ちょっとした他人の言葉に心が揺らいでしまう。自分の生き方が正しいのか否か不安になってしまう人がいる一方で、自分自身に自信があり、自分が正義であると考える人がいて、その考えを人に押し付ける人もいる。 本当に色々な人がいる。


「人間てやつは、

ほとんどだれもかれも

病気です、

情けないことにね。」

 あと、ラストで、レリング医師が、麦藁の上に寝転んでグレーゲルス・ヴェルレを見送るシーンがあるのですが、それがちょっと分からなかったです。

 《ストーリー》

 豪商ヴェルレとエグダルはかつて工場の共同経営者だったが、ある事件によりエグダルは事件の罪を一手に被り投獄されてしまう。エグダル家は没落し、貧困生活を強いられることとなった。

 その事件から数年が経ったある日、久しぶりにヴェルレの息子グレーゲルスが、エグダルの息子ヤルマールと再会する。ヤルマールは、結婚し子を持ち、ささやかながら幸せな家庭生活を送っていた。

 グレーゲルスはヤルマールの結婚相手が、ヴェレル家の元家政婦のギーナであることを知る。クレーゲルスの中にある疑惑が生じる。やがてグレーゲルスは疑惑を暴き、真実をヤルマールに伝えるが…。

https://www.youtube.com/watch?v=gWftz1YJOUE