「あんのこと」観てきました | ケイジのB

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50歳を過ぎて、役者目指してただいま奮闘中です。

 「あんのこと」観てきました。めっちゃ良かったです。特に河合優実さんが凄く良かった。本当に合った話と言う事なのだが、観終わった時に、道端に咲いていた花を心無い人に引きちぎられて捨てられた様な憤りの様な感覚を持ちました。杏がもう少し大人だったら、もう少し強かったら、コロナが発生していなかったら、こんな事は起こらなかったかも知れないけど、そんな事は、言っても無意味な事で、大事な事は、防げる事が防げなかった事だと思います。   

 よく聞く、幼児虐待死等の事件で、周りはその事実を知っていながら、それを防ぐことが出来なかったのと同じような気がしました。稲垣吾郎演じる桐野が佐藤二郎演じる多々羅に「僕があのことを新聞に明るみにしなかったら、あんさんは死なないですんだのか?!」と言う面会のシーンがありますが、そんな事は無いと思います。全てが繋がっているので、もしそうしなかったら、もっと多くの被害者が生まれていたかもしれない。そしたら、またその時にもしあの時僕が…、と思うのは無意味なことで、そうではなく、その時、その時に寄り添う気持ちを持って、話を聞いてあげることが大切だったのだと思います。そうすれば、逆のパターン(ハッピーエンド)の話になったのではないでしょうか?!他人が、どこまで人の人生や生活に首を突っ込めるのかは分かりませんが、少しでも住み良い社会になるように努力して行きたいと思いました。


 《概要》


 2020年の日本で現実に起きた事件をモチーフに、生きる希望を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。監督と脚本は『22年目の告白―私が殺人犯です―』の入江悠が務める。『線は、僕を描く』の河合優実、『変な家』の佐藤二朗、『正欲』の稲垣吾郎が演じるほか、河井青菜、広岡由里子、早見あかりらが出演する。


 《ストーリー》


 21歳の香川杏は売春や麻薬の常習犯で、ホステスの母親と足の悪い祖母と3人で暮らしている。子どものころから酔った母親に殴られて育った杏は、小学4年生から不登校となり、母親の紹介で12歳の時に初めて体を売った。繰り返される毎日だったが、刑事の多々羅やジャーナリストの桐野との出会いをきっかけに少しずつ変わり始める。しかし、突然のコロナ禍によって3人はすれ違い、つながりは断ち切られてしまう。