『13人の怒れる者たち』観てきました。 | ケイジのB

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50歳を過ぎて、役者目指してただいま奮闘中です。

 「12人の怒れる者たち」観てきました。

このお芝居は、僕の劇団Anicy(アニシィ)の旗揚げ公演の時の演目で、その後も自分も出演したり、他でも何回も見ているので、ストーリーは、分かっているのですが、やっぱり本が良いのでしょう、何回観ても面白いです。特にこう言った推理の話は、日本人には、合うような気がします。
 このお芝居で、いつも思うのですが、ラストのシーンで、最後の有罪を主張する3号の人が、無罪に変えるところがあるのですが、個々の演出が難しいと思います。ずっと、頑なに有罪を主張しているのですが、最後の最後で無罪にする、その時の気持ちの変化をどう表現するか、観ている人にも腑に落ちるようにするのが、とても難しいと思います。
 偏見や自分の主観で人の生死が決まってしまう事は、本当に怖い事で、少しでもそういったことが無くなればいいと、観ていて思いました。僕はまだ裁判員はやったことが無いのですが、その時は、きっとこの舞台の事を思い浮かべると思います。
《ストーリー》
 1950年代末のニューヨーク。その夏、最も暑い日の午後。スラム街で起きた殺人事件の裁判が結審を迎えようとしている。被告はスラム街に暮らす18歳の少年。被害者のその父親。父親の胸には深々とナイフが刺さっていた。法廷に提出された証拠や証言は、少年にとって圧倒的に不利な物ばかり。無作為に選ばれた12人の陪審員たちの大半は少年の有罪を確信していた。
 ただ一人、陪審員8番だけが少年の無罪を主張し、「せめて」1時間の話し合い」を望む。やがて、陪審員たちの議論は白熱したものへと変化してゆく。本当に裁かれるべきものは一体何なのか。。。